首都大学リーグの1部2部入れ替え戦2回戦が行われ、2部1位明星大のエースで最速152キロの速球を投げる権田琉成投手が登板し、1部の武蔵大を完封した。この試合には5球団のスカウトが視察した。
「社会人で2年やってからでも」
前日に敗れた明星大は1部昇格に後の無くなったこの日、2部でMVPに輝いたエースで152キロ右腕の権田琉成投手が先発した。
権田投手は「1、2回は緊張したけど、3回以降はリラックスして自分のピッチングができました」と話すように、初回こそ硬さもありピンチを背負ったが、その後はしなやかな腕のフリから最速147キロの速球にカットボール、スライダー、スプリットを織り交ぜた。7安打3四球とランナーを出したものの、要所を抑えて得点を与えなかった。
上田西では控え投手だったが、明星大ではリリーフで力をつけると、最速152キロを記録する投手となった。そして今年から先発に転向すると、2部で4勝を挙げてMVPに輝いた。
権田投手は「プロには行きたいですけど、まだ実力が足りない。社会人で2年やってからでも遅くはないと思います」と話すものの、この日は5球団のスカウトが視察をし、
○巨人・内田スカウト:「腕の振りが柔らかく、カットボール、スライダーもいい」
○東北楽天・部坂スカウト:「コントロールもいいし、変化球も巧みに投げ分けている。もっと体ができてきて、強さが出てくれば楽しみ」
○福岡ソフトバンク・宮田スカウト:「こんなにいいとは思わなかった。十分、ドラフト候補に入ってくる」
と高評価だった。
腕のフリよりも球速が出てくるようなそんな感覚のある権田投手、指のキレの良さで変化球、ストレートを押し込んで制球できる実践的な投手だった。この日は球速的に140キロ前半が多かったが、プロ志望届を提出すれば、指名される可能性は十分にある。
今後は進路が注目される。
巨人・内田スカウトは「腕の振りが柔らかく、カットボール、スライダーもいい」と評価すれば、楽天・部坂スカウトも「コントロールもいいし、変化球も巧みに投げ分けている。もっと体ができてきて、強さが出てくれば楽しみ」。181センチ、82キロの右腕に高い将来性を感じ取っていた。
権田は「プロには行きたいですけど、まだ実力が足りない。社会人で2年やってからでも遅くはないと思います」と控えめだったが、初視察だったというソフトバンク・宮田スカウトは「こんなにいいとは思わなかった。十分、ドラフト候補に入ってくる」。今秋のドラフト戦線に浮上している可能性は十分にありそうだ。
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