阪神からドラフト3位指名を受けた新潟医療福祉大の桐敷拓馬投手が、平成国際大戦でリーグ史上初となる完全試合を達成した。奪った三振は19にのぼった。
19奪三振完全試合
先日のドラフト会議で3位指名を受けた新潟医療福祉大の桐敷拓馬投手、この日は両親がバックネット裏から見守る中で、「今まではドラフトを意識していたんですけど、吹っ切れた状態」と話した。
最速145キロのストレートとスライダー、フォーク、全ての球を安定して投げられる完成度の高い投手で、雨が振っていたものの制球を乱すこともなかった。パーフェクトは7回ぐらいから意識したというが、8回からはギアを挙げ、8回、9回で6者連続三振、最後の打者はフルカウントになったものの、ストレートを真ん中高めに投げ込み、見逃し三振で大記録を達成した。
今シーズンは非常に調子がよく、10月2日の山梨学院大戦では9回2安打10奪三振で完封し、ドラフト直前に11球団25人のスカウトの前で快投をみせた。この時は中日が「上位24人には入るでしょう」と話し、東京ヤクルト・小川GMも「上の方で指名されるんじゃないですか」と話していたが、ドラフト会議では事前の予想通り、阪神から3位の指名となった。
指名した阪神の吉野スカウトは「ここ最近、良くなった。あの辺に投げられたら、なかなか打ちにくい」と話す。桐敷投手も「4年生になってから右打者の内角に投げるのは意識していた。それが試合で投げられるようになってきて。また一つ、投球の幅が広がった」と話した。
これで、プロ入りに向けて「完全試合を達成した選手」という称号がつく。しかし桐敷投手は、「今までやってきたことは変えずに、その中でしっかり課題を見つけて。目標は開幕1軍。そこに向けて照準を合わせて、しっかりやっていきたい」と堅実に将来の姿を見ていた。

両親がバックネット裏から見守った指名後の初登板。「今まではドラフトを意識していたんですけど、吹っ切れた状態」。145キロを計測した威力十分の直球と切れ味鋭いスライダー、フォークも絡め相手打者を寄せ付けなかった。試合前から小雨が降り続く天候にも「これぐらいだったら自分には合ってる」と制球も乱れず。3ボールも最後を含め2度だけだった。



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