京都大は、元福岡ソフトバンクの近田怜王氏が監督に就任することがわかった。
2017年から臨時コーチ
近田怜王氏は、中学時に三田シニアで130キロ後半の速球を投げ、世代のトップランナーとして注目されていた。報徳学園でも1年時から注目され、大阪桐蔭の中田翔選手を空振り三振に斬るなど対戦が話題となった。しかし、甲子園など大舞台では故障や病気などの影響で力を発揮できず、2008年のドラフト会議では福岡ソフトバンクにドラフト3位で指名された。
その後、4年間で1軍出場はなく、結果が出せずに2012年に退団すると、社会人野球のJR西日本などでプレーし、駅で勤務する姿なども見られていた。2015年に引退をすると、2017年に京都大の臨時コーチに就任、2020年の8月からは助監督としてチームを率いていた。
青木監督が総監督となり、近田監督が就任する。「選手とともに指導者として成長していけたら。元気良く、思い切って、私学さんにチャレンジャーとして挑んでいきたい」と話す。
京都大は来年、194cm94kgから152キロの速球を投げる水口創太投手などを近田氏が育てており、すでにプロも驚きを持って注目している。2019年には4位になるなどリーグの中でも勝てるチームになっており、水口投手を中心に来年はリーグ上位に食い込みたい。
近田監督は報徳学園(兵庫)で甲子園に3度出場し、08年ドラフト3位でソフトバンク入団。プロ4年間で1軍出場はなく12年に退団した。その後は、社会人のJR西日本でプレーし、15年限りで引退。17年に京大の臨時コーチに就任し、20年8月から京大助監督を務めていた。
関係者によれば、青木孝守監督(67)が今秋リーグ戦終了時に打診して快諾を得たといい、青木監督は総監督として引き続き指導する。京大は関西最難関の国立大学でスポーツ推薦制度がないため今後は青木氏を中心に進学校への勧誘活動などを推進したい考えもある。京大野球部は19年秋に過去最高の4位へ躍進するなど近年、着実に力をつけている。

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