慶応大は、3年生で来年のドラフト候補の下山悠介選手のサヨナラ2ランホームランで神奈川大を下し、決勝進出を決めた。福岡ソフトバンクドラフト2位の正木智也選手は4打数4安打を記録した。
3番・下山、4番・正木
3番・下山悠介選手、4番・正木智也選手は、慶応高時代から組んできたコンビで、正木選手の大学野球が今大会で最後となるため、このコンビも残りわずかとなっている。
この日、4番の正木選手が4打数4安打の固め打ちを見せると、4−4の同点で迎えた9回に、下山選手の2ランホームランが飛び出し、慶応大がサヨナラで勝利した。下山選手は、「何とか正木さんにつなぐために初球から攻めていこうと思っていました」と話した。
打ったのは来年のドラフト候補で、最速152キロの速球を投げる神野竜速投手。その134キロの動く球をフルスイングし、打球はライトスタンド中段まで届いた。「まさか入るとは思っていなかった。決勝に進むことができてホッとしています」と話す。
そして正木選手も、「4打数4安打ということで、内容としてはできすぎ。しっかり来た球に対して、自分のスイングができている印象です」と話し、自らの打撃を振り返る。そして、「データが少ない中で、アナリストが細かくデータを出してくれたり、動画を作ってくれたりする。それがすごく助けになっていて、頭に入れて野球ができている」と話し、支えてくれるスタッフをたたえた。
正木選手は、慶応高最後の公式戦でも、大学野球選手権の決勝でもホームランを放っている。大学最後となる今日の決勝戦でも、アーチをかけてプロへと飛び立ちたい。
今日、中央学院大と決勝戦を戦う。

同点の9回1死三塁。後ろに座る正木も含めて2人との勝負を避けて満塁策も考えられる状況で、相手はそこまで4打数無安打の自分に勝負を挑んできた。来秋のドラフト候補に挙がる最速152キロ右腕・神野が投じた134キロの動く直球をフルスイング。白球は右翼席中段で弾んだ。どよめきに包まれる中、悠々とベースを一周。チームメートにヘルメットを叩かれる手荒い祝福も受け「まさか入るとは思っていなかった。決勝に進むことができてホッとしています」と喜びに浸った。
試合は、9回に下山のサヨナラ2ランが飛び出した。25日の決勝に、史上5校目の年間4冠(春、秋リーグ戦、大学選手権、明治神宮大会)がかかる。正木は「チーム全員、4冠をするために1年間、ずっとやってきました。もちろん、4冠は簡単なことじゃない。先を見すぎずに、目の前のワンプレー、1打席、1球に集中して、目の前のことを積み重ねて結果がついてくると思う」と語った。



コメント