上武大が練習を公開し、加藤泰靖投手はドラフト1位を目標にした。また強肩の大型捕手・小山忍選手もプロ入りを目指す。
ドラフト1位
加藤泰靖投手は最速153キロの速球を投げ、まとまった投球のできる上武大のエース。侍ジャパン大学代表候補合宿にも参加し、その力を見せていた。
その加藤選手は、今年の目標について「チームの日本一と、ドラフト1位」を掲げ、「圧倒的な力をつけて行きたい。最速も目指すは157キロ」と球速アップに励んでいる。
上武大からは2020年のドラフト会議で、投手の佐藤蓮投手が阪神に3位で指名されると、昨年はブライト健太選手が中日のドラフト1位で指名された。加藤投手は「先輩が覚醒していく姿を間近で見た。取り組む姿勢、意識の変化で成長できるとわかった」と話し、自らも意識の変化で覚醒を目指す。
また、捕手の小山忍選手も注目、186cm92kgの大型捕手で、二塁送球は1.8秒台を記録する。親子3代が阪神ファンで、3人兄弟のうち、長男には阪神にいた福原忍投手の忍をつけられ、次男は同じく阪神に在籍した井川慶投手から慶を名付けられている。
小山選手も「日本一に貢献できる選手になれれば。高いレベルで野球をしたいので、上のレベルで通用する選手になりたい」とプロは明言はしなかったものの、家族からは「日本一、プロ野球選手にふさわしい選手になれ」と応援をされ、「捕手としてしっかり結果を残して注目されるように頑張りたい」とプロ入りを目指す。
上武大のバッテリーの視察に、スカウトが何度も足を運ぶ事になりそうだ。

身近な先輩に刺激を受けた。2020年のドラフトでは同じ投手の佐藤蓮が阪神3位で指名を受けた。佐藤は4年春まで公式戦の登板はなく、秋に7試合に登板し、プロ入りのチャンスをつかんだ。「先輩が覚醒していく姿を間近で見た。取り組む姿勢、意識の変化で成長できるとわかった」と自身の野球にも取り入れた。投球を動画で確認し、フォームを研究。1、2年で速球、昨年末からはラストイヤーに向け変化球を磨いてきた。「圧倒的な力をつけて行きたい。最速も目指すは157キロ」と目標は高い。

1位にこだわるのには理由がある。先輩野手のブライト健太が、昨秋のドラフトで中日から1位指名を受けたからだ。「身近なチームメートだったので励みになりましたし、続きたいと強く思いました。今年は圧倒的な力を付けたいです」と加藤。アマ最速とされる東洋大・羽田野温生投手の156キロを上回る157キロを目標に設定し、負けん気を見せた。


憧れが詰まった夢の場所へ行くには結果が求められるが「大前提はチームの日本一」と意気込む。その上で「日本一に貢献できる選手になれれば。高いレベルで野球をしたいので、上のレベルで通用する選手になりたい」と小山。長野県出身の虎ファンが、夢と白球を追いかける。

正月は家族から「日本一、プロ野球選手にふさわしい選手になれ」とエールを送られた。「大学ラストイヤー、捕手としてしっかり結果を残して注目されるように頑張りたい」と力強く話す。小さいころ夢みたプロの舞台に立つために-。小山の挑戦が始まる。

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