関西六大学リーグでは、ドラフト上位候補として注目される大商大・伊原陵人投手と、大経大・才木海翔投手が先発、直接対決した。
プロ注目投手対決
大商大の伊原陵人投手は、170cmと上背はないものの、140キロ後半のキレの良い速球を投げる左腕投手で注目され、大経大の才木海翔投手も182cmから153キロのキレの良いストレートを投げる投手として、ドラフト上位候補に名前が挙がる。
この日は共に先発すると、伊原投手が最速は144キロだが6回4安打無失点と好投、「真っすぐが走っていたので押していった。狙って取れたフライアウトも多かった。才木からなかなか点を取れないのはわかっていたので、なんとかゼロで抑えられてよかった」とエースの力を見せた。
一方、才木投手は初回、2アウト3塁からタイムリーヒットを許して失点すると、続く打者に初球を捉えられて、強風にも乗りセンターオーバーのタイムリー三塁打を浴びた。
「むちゃくちゃ意識しました」と伊原投手との直接対決に、ストレート狙いでくる打線にストレートで勝負したが、力が入っていつものようなキレの良い球ではなかった。「初回だけが反省点ですね。気持ちは試合に入っているのに、身体が試合に入り切れていない感じだった」と反省を口にした。
この日は7球団のスカウトが視察、評価のコメントなどの報道はなかったが、関西を代表する投手同士の投球をチェックした。
この日、優勝を争っていた龍谷大が京産大に敗れ、2季ぶりとなる通算22度目の優勝を決めた。この日は3年生で来年の注目左腕・高太一投手が151キロの速球で3回5奪三振と圧巻の投球を見せており、大学野球選手権での投球が非常に注目される。

大経大の最速152キロ右腕・才木海翔(4年)とともに、プロ注目投手同士の投げ合いとなった一戦。1時間50分という試合時間が示すように、白熱した投手戦を制した伊原は「真っすぐが走っていたので押していった。狙って取れたフライアウトも多かった。才木からなかなか点を取れないのはわかっていたので、なんとかゼロで抑えられてよかった」と振り返った。

課題の立ち上がりに失点してしまった。初回2死三塁から4番・渡部聖弥に直球を合わされ右前適時打。続く家田陸翔には初球を捉えられ、中堅方向へ吹く強風にもあおられて中越え三塁打となった。相手の直球狙いを察知した上で、あえて直球で抑えようとしたが、制球がばらつき本来のスピンの効いた直球は見られなかった。

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