東都リーグ2部では東洋大vs専修大の試合が行われ、東洋大の3年生で左腕エースの細野晴希投手が、8回4安打14奪三振1失点の快投を見せた。中日のスカウト部長が高く評価をしている。
1回戦でも13奪三振
細野晴希投手はこの日、自己最速タイとなる154キロを記録した。2日前の専修大1回戦でも9回3安打13奪三振無失点の快投を見せていたが、中1日のこの日も8回までを投げ、8回4安打14奪三振1失点と再び快投を見せている。
154キロの速球は球速だけでなく、球質が実に良い球で、もう少し140キロ台中盤だったとしても空振りが奪えそうな球を投げる。また、カーブなど5種類の変化球も投げ、2部ではあるが非常にレベルの高いリーグでも、2桁奪三振をほとんを常に記録するような圧倒的な投球を見せている。
昨年は1部リーグでも圧倒的な投球を見せており、杉本監督も「アマチュアの中で別格の投手。簡単には打たれない」と評価し、来年のドラフトの超目玉として注目される。この日は専修大のドラフト候補・菊地吏玖投手との1回戦に続く投げ合いとなったが、視察に訪れていた中日の松永スカウト部長は細野投手について、「ことしドラフトなら間違いなく1位候補」と評価した。
来年は花巻東の佐々木麟太郎選手や大阪桐蔭の前田悠伍投手、享栄の東松快征投手など高校に怪物候補がそろい、大学生も名城大の松本凌人投手や上武大の進藤勇也捕手、そして高校時に佐々木朗希投手や奥川投手と共にU18代表などで注目された早稲田大の飯塚脩人投手などがいるが、その中でも細野投手はドラフト1位で指名重複が予想される。
もう実力は申し分ない。あとは無事に学生野球を投げ切って、来年の秋を迎えてほしいと願う気持ちが強い。

1回戦は、今秋ドラフト候補の菊地吏玖投手(4年・札幌大谷)と投げ合い9イニングを3安打13奪三振で無失点のまま交代。視察した中日の松永幸男スカウト部長も「ことしドラフトなら間違いなく1位候補」と評価するなど大学球界トップ級。中1日での再戦で菊地に投げ勝った。昨年に比べて投球フォームの躍動感は減ったが、体への負担も軽減。自己最速タイの154キロもマークして「体全体が張ってて心配だったが、意外と投げられたのは自信になった」と力強く話した。

杉本泰彦監督は「アマチュアの中で別格の投手。簡単には打たれない」と細野を評した。10日の同カード初戦でも先発で9回を無失点に封じていた大黒柱は優勝に向けて「リセットして頑張っていきたい」と力を込めた。


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大学中退して1年早くプロ入りしてほしい