九州地区リーグ南部大会では、沖縄大が鹿屋体育大に3−2で勝利、プロ注目の151キロ右腕・仲地礼亜投手が完投勝利した。
三つ巴のプレーオフに
仲地礼亜投手は、リーグ初戦の宮崎産業経営大戦で131球を投げて完投勝利した。しかし昨日は登板のない試合で東海大九州に敗れ1勝1敗となった。この日、東海大九州が宮崎産業経営大に敗れて共に2勝1敗になったが、勝てば2勝1敗に並ぶ鹿屋体育大戦に中1日で登板した。
仲地投手は3回にスクイズで先制されたものの、140キロのストレートで攻める投球を続け、決め球のスライダー、チェンジアップで三振を奪う。6回には三者三振を記録するなど9回まで13個の三振を奪った。
8回にはチームが1点を勝ち越すと、9回にこの日最速の150キロを記録し力でねじ伏せた。9回5安打13奪三振2失点、122球の完投勝利で大学野球選手権出場に望みをつなげた。
宮崎産業経営大戦には12球団30人のスカウトが集結し、仲地投手も進路をプロ一本としている。昨年、大学野球選手権でその投球で名を轟かせたが、夢を叶えるためには今年も出場し、投球をアピールしたいところだろう。
3チームが2勝1敗で、今日から三つ巴のプレーオフが始まる。2戦連勝したチームが選手権に出場するという過酷なものだが、仲地投手は「先発でも抑えでもいける。全国大会に行きたい。投げられるなら投げます」と話した。

第1試合で勝てば優勝だった東海大九州が敗れ、自力優勝の可能性が復活した。仲地は「勝って明日に必ずつなげようと思いました」と気合十分だった。3回にスクイズで先制されたが140キロ台の直球と、鋭く落ちるスライダーやチェンジアップを駆使して好投。6回には3者連続三振も記録するなど13奪三振。1点を勝ち越した直後の9回にはこの日の最速となる150キロをマークするなど、最後まで球威は衰えなかった。大城貴之監督は「終盤に崩れなかったのが彼の力」とねぎらった。
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