侍ジャパン大学代表は合宿2日目に東芝と練習試合を行い、代表の投手陣4人で完封リレーをした。宗山塁選手、友杉篤輝選手なども活躍をしている。
完封リレー
この日先発したのは専修大の菊地吏玖投手、初回に1つの四球を与えたものの、最速148キロを記録したストレートと持ち前の緩急をつける投球で、無失点に抑える。2回、3回もランナーを一人ずつ許したが、3回を投げて1安打2奪三振無失点、持ち前の投球を見せた。
4回からは渡辺翔太投手が登板すると、先行合宿の紅白戦でも危なげなく2回無失点に抑えていたが、この日もテンポよく抑えていく。5回に味方のエラーでランナー一人を許したものの、147キロのストレートと沈む球などで2回ノーヒット無失点に抑えた。
6回は法政大2年の篠木健太郎投手が登板し、最速は154キロを記録した。1つ死球を与えたものの三者凡退に押さえると、7回も1つの三振を奪って3人で抑える好投を見せる。そして8回はタイブレークの練習で大商大3年の上田大河投手が登板し、ノーアウト1,2塁からバントで1アウト2,3塁にされながらも、続く打者を三振に斬って取り、最後の打者は149キロのストレートで内野フライに打ち取り無失点に抑えた。
先発は変化球も素晴らしい投手で、後半に行くにつれて球の速い投手が出てくる流れ、篠木投手、上田投手がリリーフに慣れて、速球だけでなくいろいろな球を使って結果を残すことができれば、青山美夏人投手、矢澤宏太投手などを含めた先発陣も5回までを全力で投げて行ける。バランスの良い形になってきた。
ショート
打線はまだ火がついていない。前日のENEOS戦ではタイブレークも含めて無得点に抑えられ、この日も初回に4番・森下翔太選手が死球を受けて交代するなど重苦しい雰囲気になった。
しかし5回、9番で出場した宗山塁選手がタイムリーで1点を挙げると、大久保監督は「昨日の試合からちょっと閉塞感があったんですけど、彼の一本で光が見えた。大きな一本だったと思います」と話す。6回には萩尾匡也選手、林琢真選手のタイムリーで2点を奪い、タイブレークを含んだ8イニング制の試合で3−0で勝利した。
蛭間選手などにあたりが出ず、打撲と診断された森下選手の状況が心配されるが、矢澤選手には良いあたりが出ており、徐々に調子が上がっていくだろう。
この日はプロ6球団のスカウトが視察し、選手それぞれのプレーをチェックしていた。


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