日刊スポーツの記事で、侍ジャパン大学代表に選出されている天理大の友杉篤輝選手について、プロのスカウトの評価が紹介されている。
打撃に課題
6月7日の大学野球選手権での天理大の友杉篤輝選手の評価について、視察したプロのスカウトに話を聞くと、
「守れるショート。球団によって取りに行くだろうね」
「守備力と走力は評価できる。でも、打力はどうか。まだ力が足りない」
「あのタイプはあまりいない。右投げ右打ちのショート。それだけでも希少」
「いまの時点ではスーパーサブじゃないか」
という話が聞かれたという。
この春のリーグ戦では打率.447を記録して首位打者に輝き、10盗塁を決めて盗塁王になった。選手権の初戦・名城大戦では、3回に147キロのストレートをライト前に弾き返すヒットを打ち、代表にも選ばれている強肩捕手・野口泰司選手から盗塁を決めた。そして守備では、フットワークの良い動きでセカンドベース後方のゴロを軽快にさばいた。
大学代表選考合宿をみると、ショートの守備は頭一つ抜けているくらい、動きの良さを見せていた。一方で打撃ではフリー打撃でも打球の強さは、他の打者より少し弱い感じがした。
代表に選ばれ、ショートのポジションは明治大の2年・宗山塁選手と争うが、守備では友杉選手がやや上、打撃では宗山選手が上という感じで、おそらく、宗山選手のほうがスタメンで器用される事になると思う。
ショートの守備では今年のドラフト候補で高校、社会人も含めて3本の指には確実に入ると思う。しかし、打撃や足を含めると、亜細亜大の田中幹也選手のほうが上という評価をしている。現時点でプロ入りしても、横浜DeNAの柴田竜拓選手のように、出場すれば守備で勝利に貢献するが、ショートを始め、セカンド、サードなどで1年で80試合から100試合くらいに出場するような選手になる、というイメージだ。
打撃でもアピールが十分できているが、将来、プロでも3割を打てそうと感じさせるような、少し強い打球を見せて欲しい。大学代表の戦いで宗山選手や他の選手から打撃の技術を得て、夏に強い打撃を伸ばしたい。秋に打撃でもアピールできるようになれば、ドラフト3位前後での指名が確実視される選手になってくるだろう。


プロで通用するか。この一点で周囲は逸材を見極める。スカウトの本音を集めてみた。
「守れるショート。球団によって取りに行くだろうね」「守備力と走力は評価できる。でも、打力はどうか。まだ力が足りない」「あのタイプはあまりいない。右投げ右打ちのショート。それだけでも希少」。「いまの時点ではスーパーサブじゃないか」
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