来年のドラフト候補として、左から150キロの速球を投げる桐蔭横浜大の古謝樹投手が注目されている。
大学候補合宿を経験
古謝樹投手は180cmのまだ線の細い投手だが、左から最速150キロの速球を投げ、大学2年春に4勝1敗の成績を挙げた。今年6月に行われた侍ジャパン大学代表候補合宿に参加すると、この秋は5勝1敗、38回を投げて38奪三振と三振の取れる投球ができるようになった。
関東地区大学野球選手権では準決勝の創価大戦に先発し6回0/3を6安打2失点、145キロの速球と鋭いスライダーで、6つの三振を奪った。7回にホームランを浴びて降板し、試合にも敗れて明治神宮大会出場を逃し、「自分の力のなさを実感しました。真っすぐは自分の持ち味だったが、疲れが出た7回はホームランを打たれてしまった。」と話すが、「真っすぐの精度を上げていかないといけない。まだ体の線が細いので冬に体を仕上げて来年は違った姿を見せられるように努力していきたい」と来年を見つめた。
この試合には多くのスカウトがバックネット裏に集まり、来年のドラフト候補左腕に視線を送っているが、毎年この大会では左腕投手が注目され、昨年は白鴎大の曽谷龍平投手が注目され、今年のドラフト会議でオリックスがドラフト1位で指名すると、一昨年も創価大の左腕・鈴木勇斗投手が注目され、2021年のドラフト2位で阪神が指名をしている。
桐蔭横浜大からは2020年の埼玉西武ドラフト1位の渡部健人選手、2021年の巨人育成ドラフト6位の菊地大稀投手、そして今年も吉田賢吾選手が福岡ソフトバンクに6位で指名されており、3年連続でプロ野球が誕生している。
古謝投手もこの流れにのり、「4年連続でいきたい」と話す。そして来年に向けて「真っすぐの次に自信があるのがスライダー。分かっていても打てないスライダーを完成させたい。他の球種でも全てのカウントで空振りを奪えるボールになれば幅が広がる」と成長を誓った。

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