12月2日から4日まで行われる侍ジャパン大学代表強化合宿に、北海道からは星槎道都大の滝田一希投手が参加する。最速151キロの速球を投げる左腕で、福岡ソフトバンク3軍を相手に6回10奪三振の快投を見せており、来年のドラフト上位候補と注目されている。
代表入りとドラフト会議の指名
星槎道都大の滝田一希投手は、今年夏のタンチョウリーグで福岡ソフトバンク3軍戦に先発し、6回2安打10奪三振の快投を見せた。左から最速151キロの速球を投げ、早くも北海道日本ハムなどが熱視線を送っている。
その滝田投手は12月2日から4日に行われる大学代表候補合宿に招集された。予想はしておらず、11月上旬に参加が伝えられた時は、「まさか自分が選んでもらえるとは思わなかった。びっくりした」と話す。
寿都高校では野球メンバーが足りずに連合チームで出場したこともあり、星槎道都大ではこの秋にリーグ制覇をしたものの、地区代表決定戦で東農大北海道に敗れ、まだ全国大会を経験したことがない。しかし、代表合宿では東洋大の155キロ左腕で来年ドラフト1位指名候補の細野晴希投手なども参加しており、「高いレベルで活躍している選手がたくさん集まる。全国を経験できていないので、アップの方法から生活面のことまで細かく聞いてみたい」と話す。
合宿への参加はいりいろな面で大きい。高いレベルの選手たちと交流することで、練習であったり、心構えであったり、または変化球など技術的なこともシェアしたりしながら、お互いが成長をすることができる。
そして何より、プロ入りに向けての効果も大きい。昨年に侍ジャパン大学代表に入った4年生の投手は、7人全員がドラフト会議で指名され(荘司康誠・楽天1位、菊地吏玖・千葉ロッテ1位、橋本達弥・DeNA5位、青山美夏人・西武4位、渡辺翔太・楽天3位、曽谷龍平・オリックス1位、矢澤宏太・日本ハム1位)ている。
同じ場所で比較され、力の差がはっきりと見えてしまう場でもあるが、代表まで残れれば、プロ入りへは非常に近い位置に進んでいくことができる。滝田投手は「三振を奪う能力は負けていないと思っている。自分がどこまで通用するか確認して、プロになるためにもメンバーに割って入りたい」と話した。
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