東都大学リーグ、日本大は国学院大戦で2年生の市川祐投手が先発し、7回5安打7奪三振3失点に抑えて勝利、リーグ初登板で初勝利を挙げた。
152キロ右腕
市川祐投手は関東第一時代に1年夏の甲子園で素晴らしい投球を見せて注目された。その後、伸び悩みとも感じられる時期もあったが、高校3年夏には最速152キロを記録する圧倒的な投球を見せていた。しかし、プロ志望届を提出したものの指名は無く、日大に進んでいた。
大学1年の昨年は左肩の痛みがあり、1年間リハビリに専念をした。秋のリーグ戦終了後から本格的に投球をし始め、この春はオープン戦で投球していた。
この日は最速は145キロ、大学で磨いたフォークボールを有効的に使い、コントロールを重視して打たせて取る投球を見せた。「落ちる球で、ストライクやカウントも取れて空振りも取れるようになったところが成長できたと思います」と話す。7回を投げて5安打7奪三振3失点、失点はいずれも味方のエラーが絡んでおり、自責点は0だった。
片岡監督も「そんなに驚くようなボールはないんですけど、低めに丁寧に投げてどんどん打たせて取れるピッチャー。今日は市川様様です」と話し、すでに信頼感が見られる。まだ高校3年時のような球ではないが、これから徐々に取り戻してゆけば良い。
3年後のプロ入りを目指す、「終盤に連打や制球が乱れて四球を与えてしまったので、そこは体力の無さっていうか、投げていく中で体力をつけていきたいと思いました」と、今季からリーグ戦で実績作りに入る。
大学4年までにリーグ通算で10勝くらい、そして4年時に春・秋で10勝して最速150キロを再び突破するような形で成長できれば、ドラフト1位の指名になりそうだ。


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