亜細亜大のプロ注目152キロ右腕・草加勝投手が、駒澤大を完封して今季4度目の完封勝利を挙げた。この試合には7球団12人のスカウトが視察している。
一番調子が悪かった
この日は亜細亜大の生田監督が「今日が1番調子が悪かったように思える。正直9回まで持つとは思わなかった」と話し、草加勝投手も「調子は良くないなとは思った」と話すように、ストレートのキレも制球力も普段よりも良くなく、これまで5試合で6四死球だったのが、この試合で4つの四死球を与えた。
それでも「思うようなスイングをさせないことを意識した」と、相手バッターの動きを見てクイックモーションで投げたり、マウンド上で様々な工夫を用いてとにかく腕を振った。4回と8回には最速の152キロを記録すると、それをみせながらツーシームを駆使した。
生田監督は「打者を見ながらタイミングを外しています。ちょっとずらしている。なかなかできないです。打撃投手でずっと投げていて、感じ取ったと思います」と話し、下級生時代に試合に出られなかった時の下積みがいまの投球に生きていると評価した。
終わってみれば133球を投げて駒澤大を完封した。これで今季は4勝目だが4つとも完封勝利という離れ業を見せている。防御率も0.75となり、しっかりとエースのピッチングでチームに勝利をもたらした。
7球団視察
この日は7球団12人のスカウトが視察をしたが、埼玉西武の潮崎編成グループディレクターは「上半身のブレが少なく、コントロールがいい。変化球の使い方がうまい。試合を作れる投手」と評価した。
埼玉西武は昨年も亜細亜大のエースだった青山美夏人投手をドラフト4位で指名しているが、先発として青山投手と同じ位の安定感を見せている草加投手の指名もあるか注目される。
ドラフト会議では3位前後での指名があると予想する。大学生投手が左右とも豊富で1位指名もかなりいると思われるが、そこで欲しかった選手を獲得できなかった球団が2位、3位で指名してくるのではないかと思う。

この試合を7球団12人のスカウトが視察。西武の潮崎哲也編成グループディレクターは「上半身のブレが少なく、コントロールがいい。変化球の使い方がうまい。試合を作れる投手」と評価した。


コメント