大学野球選手権の決勝戦は明治大が青山学院大に0-4で敗れて完敗した。明治大はこれまで決勝に進んだ大会では必ず優勝をしていたが、初の決勝での黒星で準優勝となった。
25イニング無失点も
明治大は2枚看板の村田賢一投手、蒔田稔投手に、石原勇輝投手でもなく、2年生の久野悠斗投手などにより、今大会は決勝までの 日体大、仙台大、白鴎大をいずれも完封し、25イニング無失点で決勝まで勝ち上がった。特に準決勝は2年生の久野投手が先発し、2枚看板を残してこの決勝戦に挑んだ。
しかし、先発した村田投手が初回にタイムリー2ベースを浴びると、内野ゴロの間にもう1点を失う。3回、4回にも失点し、3回1/3を投げて6安打2奪三振4失点で降板した。その後、藤江星河投手が1回2/3を抑えると、2枚看板のもう一人・蒔田投手が3回を1安打2奪三振無失点に抑えて意地をみせるが、味方打線の反撃が無くそのまま0-4で敗れた。
自慢の堀内祐我選手、飯森太慈選手、宗山塁選手の1から3番はそれぞれ1安打を記録したものの、4番の上田希由翔選手選手が4打数ノーヒットに封じられ、得点を奪えなかった。守備でもエラーがあり、敗れたあとは涙を見せることはなかったが、口をぐっと結びながら表彰式に出席していた。
それでも飯森選手は14打数7安打で東京六大学に続き、大会の首位打者を獲得すると、2年生の小島大河捕手も敢闘賞を獲得し、3年生の宗山選手、飯森選手、そして2年生の小島選手と明治大の系譜をつなぐ選手が成長を見せた。
間違いなく言えることは、この敗戦で明治大が更に強くなるということ。東京六大学リーグは現在明治大が3連覇をしているが、他大学は秋に相当の覚悟を持たないと4連覇を達成することになると思う。
ドラフト的には村田投手とこの日、優勝をした青山学院大の常広羽也斗投手を比較すると、常広投手はドラフト1位で間違いなし、村田投手は中位から下位での指名というのが個人的な印象。それはこの試合で4失点して負けたからというのではなく、この春のリーグ戦で3勝0敗、防御率0.80を記録した村田投手の投球を含めてもそう思う。
ただし、この日の投球は、実力的に青山学院大や東都が上というのではなく、この日はそうなったという結果でしかない。村田投手の実力は春のリーグ戦で証明されている。高い制球力でインコースにしっかりとストレートを投げ込み、そこから球を曲げる技術は非常に高いものがある。阪神の村上投手のようにプロでローテーションに入り勝てる投手になる可能性は十分にある。
また、上田選手もこの日は常広投手に完全に抑え込まれた。牧選手クラスの評価を受ける選手ならば、打ってほしかったという思いはあるが、春のリーグ戦や今大会はその力を十分に見せた。こちらもこの日の試合で評価を落とすということはない。


コメント
村田は同じ技巧派右腕として評価の高かった高市と被るなぁ
はっきり言ってプロじゃ通用しないと思う