東都大学リーグの1部2部入れ替え戦が行われ、東洋大で155キロの速球を投げる左腕で、ドラフト1位候補の細野晴希投手が185球を投げて1失点完投勝利を挙げた。
「最後まで投げるつもりだった」
細野晴希投手は1部6位の駒澤大との入れ替え戦で先発すると、9回で8つの四球を与えるなど制球に苦しみ、5回までに98球を投げていた。7回の131球目にこの日最速の153キロを記録すると、その後も投げ続けて9回を完投し、球数は185球にのぼった。
昨年春の中央大との入れ替え戦では、1勝1敗の3戦目に先発したが、1−0とリードした7回に降板すると、チームは9回裏に逆転サヨナラ負けを喫した。その事について「終わってみたら後悔が残りました」と話す細野投手は、この日は「どんな展開でも最後まで投げるつもりだった」と話す。井上監督も「エースなので、勝っている間は代えるつもりはありませんでした」と話した。
入れ替え戦にピークを合わせていくと話していた。制球に苦しんだもののストレートの伸びや変化球などは素晴らしく、「丁寧に投げられた」と話す。侍ジャパン大学代表にも選ばれるドラフト1位候補に、この日視察した12球団のスカウトからも高評価の声が聞かれた。
東京ヤクルト・小川GM:「制球に苦しみながらも試合をまとめるのはさすが」
北海道日本ハム・坂本スカウト:「体と気持ち。両方のスタミナを持っている」
9回を投げて6安打7奪三振8四球で1失点で初戦を勝利した。2戦目で勝利すれば1部昇格が決まるが、細野投手は「全部投げるつもりだったけど、使いづらくしてしまって申し訳ない。みんながやってくれると信じています」と話し、入れ替え戦をすべて投げるつもりだったと話し、連投で2回戦も考えていたようだ。
今日の2回戦はベンチ入りはせずにチームの勝利を信じる。そして、3回戦に回ってきたら再び先発完投を目指すのだろう。その時はすべてをかけた細野投手の投球となる。




コメント