亜細亜大・草加勝投手と中央大・西舘勇陽投手が先発して投げあったこの試合は、草加投手が9回途中1失点に抑えて勝利した。この試合には阪神、中日が5人態勢で視察するなど12球団のスカウトが集結した。
ヤクルトGMは草加投手を評価
亜細亜大の草加勝投手はこの日、初回に1失点をするなど全体的には本調子ではなかったが、ツーシームを使ってうまくタイミングを外すピッチングで、8回0/3を9安打3奪三振にまとめた。
「最初からリズムをつくれなかった中で1失点に抑えたのはよかったが、最後まで投げられなかったのは反省です」と話した草加投手だが、ストレートの威力も十分で、東京ヤクルトの小川GMは「真っすぐの質がいい。変化球も多彩」と評価し、他のスカウトからも「ツーシームを効果的に使い、打者のタイミングを外していた」、「ストレートの質は西舘以上では」との声も聞かれた。
そして草加投手は「ドラフト1位候補といわれる西舘と先発で戦うのはないに等しい。ライバル心があって、負けられないと思いました」と話した。
対する中央大・西舘勇陽投手も気迫の投球で6回まで無失点に抑えた。しかし7回に熱中症の症状が出て1失点してこの回で降板、7回4安打8奪三振1失点という内容だった。試合は後続がホームランを浴びるなど失点し、亜細亜大が3-1で勝利した。
5人態勢で視察をした中日の松永スカウト部長は、この日投げたドラフト候補6投手を評価し、「全国的に見てもレベルが高い。全員が1位指名の12人に入ってくる可能性がある」とした上で、「きょう一番良かったのは西舘。」と西館投手を評価した。
そして、「スカウト部としての1位候補はこれから時間をかけて詰めていく」と話し、これから一番目に指名する選手を絞り込んでいく。
東京ヤクルトの小川GMも「両方ともいいピッチャーです。そこは変わらない。将来が楽しみです」と評価した。

9安打を浴びながらもツーシームでタイミングも外した。NPBスカウトにもいいアピール。ヤクルトの小川GMは「真っすぐの質がいい。変化球も多彩」と評価。即戦力タイプのミスター完投が、ドラフト1位戦線で輝いた。

「相手はドラフト1位候補。負けられないというライバル心はありました」と草加。視察に訪れたスカウトからは「ツーシームを効果的に使い、打者のタイミングを外していた」「ストレートの質は西舘以上では」との評価が聞かれた。

10月26日のドラフト会議まで40日をきり、バックネット裏で視察したヤクルト・小川淳司ゼネラルマネジャーは「両方ともいいピッチャーです。そこは変わらない。将来が楽しみです」と2人を高く評価した。

ネット裏では、NPB各球団のスカウト幹部も視察。中日は、松永スカウト部長、音チーフスカウト、担当の正津スカウトら5人態勢。松永スカウト部長は、この日投げたドラフト候補6投手を「全国的に見てもレベルが高い。全員が1位指名の12人に入ってくる可能性がある」とした。その上で「きょう一番良かったのは西舘。下村はコントロールがよく完成度が高い。草加は力感なく速い球を投げられる。長いイニングも大丈夫。武内は、ピッチングができる左腕」とそれぞれを高評価。
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