ドラフト注目スラッガーの慶応大・広瀬隆太選手が、東京六大学リーグ5位タイに並ぶリーグ通算19号ホームランを放った。この試合には11球団のスカウトが視察し、広島・苑田スカウト部長が「見直しました。ずっと上がった」と評価を爆上げした。
「すごく良くなっていてビックリ」
東京六大学リーグ通算本塁打記録の23本にあと5本に迫っている広瀬隆太選手、この日の法政大1回戦の2回1アウト2塁の場面で、篠木健太郎投手の高めに抜けたカットボールを叩き、打球はレフトスタンド中段に飛び込む特大の2ランホームランとなった。これでリーグ通算5位となる19本目「真芯に当たったので、ホームランになってくれました」と話した。
この日は11球団のスカウトが視察をしたが、
千葉ロッテ・松田スカウト:「球の速い篠木投手の内角直球をファウルした後の変化球を、体を開かずに打っていた」
東京ヤクルト・小川GM:「体幹が強くて、スイングスピードもある。パワーのある打撃が魅力」
と評価、そして東京六大学をずっと見続けている広島の苑田スカウト部長は、「凄く良くなっていてビックリしました。今までは腰が開いてアウトドアのスイングだったが、春と比べて打つ時の開きがなくなってきれいにバットが出ていて力強い。それと今日は打席でベース寄りに立っていたね。パワーは大学球界では一番じゃないだろうか。パワーだけでいえば中大時代の牧より上でしょう。他のチームも見ているでしょうから考え直さないといけない。パワーヒッターは練習では生まれないからね。」と話し、「見直しました。ずっと上がった」と評価を急上昇させた。
春は5本塁打を放ったものの、打率は.192と低迷し、「打ち急いでいたので、ゆったりタイミングを取ることを練習してきました」と話す。また、この日の約2週間前には右手首を痛め、まだ本調子では無いものの、「特に意識していません。打席で全力を尽くすだけ」と話した。
パワーについては今年のドラフト候補の中でNO.1なのは間違いない。ただし、この日も高めの球をホームランにしたが、悪球に近い高い球をびっくりするようなスイングでホームランにしたかと思うと、まだまだ脆さもあったりする。ただし、逆方向にも強い打球を打ったり、低めも打ったりと、苦手があるような感じではなく、感覚的な打撃をする選手で、巨人や横浜で活躍した駒田選手のようなタイプ、一種の天才バッターだと思う。
野球が攻撃型になっている中で、スラッガーは各球団が欲しいというところ。広島も末包選手が長打を見せているが、長打力のある選手は元々狙っていた所でもある。ドラフト会議では2位で狙い、状況次第では1位に繰り上げて指名ということもあるかもしれない。

▼広島・苑田聡彦スカウト統括部長 凄く良くなっていてビックリしました。春と比べて打つ時の開きがなくなって力強い。それと今日は打席でベース寄りに立っていたね。パワーは大学球界では一番じゃないだろうか。パワーだけでいえば中大時代の牧より上でしょう。他のチームも見ているでしょうから考え直さないといけない。パワーヒッターは練習では生まれないからね。

広島・苑田スカウト統括部長は「この試合からきれいにバットが出て、腰も開かない。びっくり。見直しました。今年のドラフト候補の中で、パワーだけならナンバーワン。今日のホームランもバットに当たったときのボールをつぶすような音がすごかった。(評価が)ずっと上がった」と大絶賛した。

視察したロッテ・松田スカウトは「球の速い篠木投手の内角直球をファウルした後の変化球を、体を開かずに打っていた」と変化を認めた。

視察したヤクルト小川GMは「体幹が強くて、スイングスピードもある。パワーのある打撃が魅力」と評価した。

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