同志社大で152キロの速球を投げて注目されていた真野凛風投手が、この秋のリーグ戦初登板し、2回2/3を1安打1失点に抑えた。
半分より上くらい
天理高校では軟式野球で全国大会優勝を果たし、大学では硬式野球部でプレーすると、最速152キロの速球を投げて昨年冬の侍ジャパン大学代表候補合宿にも参加するなど注目右腕となった。この春は肘が低い位置から出るフォームを修正したものの、2勝2敗で状態は良くなく、その後に右肘を痛めてしまう。この秋のリーグ戦もこの日が初登板となった。
2-3とリードされた5回1アウト1,3塁の場面で登板した真野凛風投手は、四球で満塁としたあと、前の打席でホームランを放っていた石井選手から三振を奪って2アウトとしたが、「石井を打ち取って気が抜けてしまった」と続く打者に走者一掃の2ベースヒットを浴び、大きく点差を開かれてしまう。「あそこを抑えきれずに流れを持ってこれなかった。僕が敗因かなと思います」と反省した。
しかし、5回、6回は三者凡退に抑えて見せた。最速は142キロ止まりで、まだまだコンディションが良いとは言えないが、「僕にとってのMAXからすると7割、いや半分より上くらい。スライダーを決め球にしたかったが、本調子ではなかった。でも、思っていたよりも投げられたのが収穫です」と話した。
この日は8球団のスカウトが視察に訪れ、真野投手の状態や進路にプロのスカウトも注目している。プロ志望届の提出は現在熟考中といい、近く花野監督と話し合って決めるという。
大学生右腕の注目投手が並ぶ中で、キレの良い球と独特の変化球があり楽しみな投手だと思っていた。右肘の状態がやはり気がかりでプロのスカウトも最も気になるのはそこだと思う。プロ志望届を提出したとして調査書のやり取りや面談を行う中で、肘のコンディションがどのような状態かを見極めながらということになりそうで、場合によっては手術ということも考えられるだろう。
ただし、手術をネガティブに捉えずに、1,2年後に更にパワーアップした真野投手に期待し、獲得をするという判断もあると思う。


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