東都リーグ1部の3試合が行われた。青山学院大はこれまでリリーフで登板していたプロ注目の常広羽也斗投手が東洋大戦に先発し、9回6安打11奪三振でリーグ戦初完封勝利を挙げた。
「1位じゃないと」
常広羽也斗投手は9月3日の開幕2戦目に先発して以来だったが、その時の中央大戦では5回2/3を投げて5失点していた。
この日の東洋大戦では初回から気合を込めゆき、6回まで無失点に抑える。7回、「ちょっと気持ちが抜けていて」と制球を乱し、ノーアウト満塁のピンチを招いてしまうが、ここからギアを数段階挙げると、三者三振を奪って得点を許さなかった。「2ストライク追い込んでからはすべて三振を取ろうと思っているので」と話した。
9回まで投げきり6安打11奪三振無失点、リーグ戦では初の完封勝利となった。「最初から力を入れていたわけではないので。走者が出たら思いきり投げる。体力は残っていました」とペース配分をし、狙った完封勝利だった。
ドラフト1位候補の投手がわんさかいる東都リーグ、この日も多くのスカウトが視察に訪れ、阪神は担当の吉野スカウトと共に、他の地区を担当する葛西スカウト、渡辺スカウト、筒井スカウトが訪れた。首脳陣の視察ではなく、他の地区の担当する投手と東都の投手を比較するためのクロスチェックで、東都の投手陣と比較できる投手が各地区にいるかという事だろう。
また、この他の球団も視察し、
埼玉西武・潮崎編成グループディレクター:「真っすぐとフォークで危なくなったら三振が取れる。見た目も良いし、結果も良い。1位じゃないと取れないピッチャー」
東京ヤクルト・斉藤スカウト:「余力を残しながら序盤を投げていて、七回のピンチにギアを上げた。三振を狙って取れる真っすぐとフォークがある。伸びしろがあって、体が大きくなれば2、3年後に160キロを投げるんじゃないかとい期待を抱かせてくれた」
と評価した。
大学野球選手権決勝で明治大を完封し、ドラフト1位は確実と見られている常広投手、あとは何球団が1位指名をしてくるか、事前の1位指名公表など他球団の駆け引きが加速してゆきそうだ。
バックネット裏では、阪神は担当の吉野スカウトに加えて、他の地域を担当する葛西スカウト、渡辺スカウト、筒井スカウトの4人体制で視察。他にも“クロスチェック”を行う球団はあった。西武・潮崎編成グループディレクターは「真っすぐとフォークで危なくなったら三振が取れる。見た目も良いし、結果も良い。1位じゃないと取れないピッチャー」と絶賛した。
ネット裏で視察したヤクルト・斉藤宜之スカウトは「余力を残しながら序盤を投げていて、七回のピンチにギアを上げた。三振を狙って取れる真っすぐとフォークがある。伸びしろがあって、体が大きくなれば2、3年後に160キロを投げるんじゃないかとい期待を抱かせてくれた」と絶賛した。
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