関西学生リーグでは、同立戦の1回戦が行われ、立命館大の谷脇弘起投手と同志社大の真野凜風投手のドラフト候補エースが対決、谷脇投手がノーヒットノーランを達成し、立命館大が2−0で勝利した。
決着
立命館大の谷脇弘起投手と同志社大の真野凜風投手、昨年12月の侍ジャパン大学代表候補合宿でともに招集され、力強いストレートを見せた。春のリーグ戦では谷脇投手が3勝3敗、真野投手が2勝2敗だったものの、6月の合宿には声がかからずに、アピールする機会がなかなか少ない中で秋のリーグ戦を迎えた。
この秋も2勝1敗としていた谷脇投手はこの日、「真野とは、ここまで同じくらいの立ち位置で、いろんな雑誌とかで評価が一緒ぐらいのところでやってきた。今日でどっちが上か決着をつけようと意識しました」と話し、関西学生リーグ伝統の同立戦で、ともにエースとしてこの日のマウンドに立った。
試合は真野投手が制球に課題を見せ、4回1/3を投げて3安打も5つの四球を許し、1失点で降板をする。対する谷脇投手は雨の中でも148キロをのストレートを投げると、得意のスライダーのキレが抜群で9回までヒットを許さずに、最後の打者も見逃し三振を奪ってノーヒットノーランを達成した。
リーグではこの日、関西大が優勝を決めた。そのため、立命館大の試合は今週が最後となり、エースの谷脇投手にとってはこれが大学最後の投球となる可能性もある。そこで「大学で一番の投球。まさかノーヒットノーランをできるとは思わなかったです」と大学の集大成となる見事な投球を見せ、ナインに胴上げされて涙を流した。
力強い151キロのストレートを投げる谷脇投手だが、現在、調査書が届いているのは1球団のみだという。「社会人で力をつけないといけないのかなと思う。」と、ドラフト会議での指名の可能性は高くないことを自覚したが、プロ入りへの強い想いを持っており、「でもいいアピールになったと思います」と、これ以上無いような投球を見せて、可能性を信じて待つ。





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