関西地区大学野球選手権の第2代表決定戦が行われ、関西大は大商大に2−5で敗れ、明治神宮大会出場はならなかった。ドラフト候補で指名漏れとなった有馬諒捕手は社会人野球へ、来年のドラフトの目玉・金丸夢斗投手は来年へと向かう。
来年へ
この試合では大商大が、埼玉西武からドラフト2位指名を受けた上田大河投手が先発し、9回7安打2失点で完投した。今大会は4日間で3試合に登板し16回239球を投げ、この日も131球の完投で9回には149キロを記録、まさにドラフト上位クラスの投手の意地を見せた。
対する関西大も、前日の天理大戦で5回92球を投げている来年のドラフト注目投手・金丸夢斗投手が7回から登板し、150キロを超すストレートで2回無失点の投球を見せた。早瀬監督は「金丸を出して雰囲気が変わってくれればいいと思った」と連投のマウンドに送った。
しかし、上田投手が流れを渡さずに関西大は2−5で敗れ、今年の公式戦すべてが終了した。捕手でドラフト候補だった有馬諒選手は「監督さんを中心に練習してきて、本当にいいチームだった。指導者の方々に恵まれて、みんながやりたいようにできて、楽しい4年間だった」と話し、退任する早瀬監督との別れを惜しんだ。
有馬選手は近江高で注目され、関西大でも1年目こそコロナ禍により戦いの場があまりなかったが、2年時からは持ち前のリード力で力を見せて秋3連覇を達成した。4年間を振り返り、「泣かないでおこうと思ってましたけど、みんなの顔を見ると泣いてしまった。最初はコロナもあってうまいこといかないこともあった。みんなには感謝したい」と涙を見せた。
先日のドラフト会議では指名漏れとなった。「野球は続ける。今後どうするかは監督と話してから。声をかけていただいているところもあるので、おそらく社会人かな」と話し、来年からは社会人野球でプレーして2年後のドラフトでの指名を目指す。
来年のドラフト会議では金丸投手が主役となるのは間違いなく、その金丸投手をリードで輝かせてきた有馬投手は再来年のドラフトの主役になりたい。
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