侍ジャパン大学代表候補強化合宿は3日目の最終日、野手のシートノックとフリーバッティング、50m走の計測が行われた。
50m走
大学代表候補の合宿では恒例となった50m走の光電管による計測、昨年は12月、6月の合宿で共に1位となった山梨学院大の宮崎一樹選手が、ドラフト会議では北海道日本ハムも3位で指名された。50mは野球にとってはやや長すぎかもしれないが、足の速さを把握することができる。
今年も50m走のタイムが注目されるが、この合宿では2年生の城西大・松川玲央選手が5秒88でトップとなった。182cm76kgの大型内野手でリーグ戦では1番ショートで出場し、この秋はリーグ5位の打率.327、そして8盗塁はリーグトップの成績だった。
前日の紅白戦では3打数ノーヒットだったものの、2つの四球を選び盗塁も決めた。「足はもともと自信があった。ここで1位を取るのが目標でもあったので、さらに自信になりました」と話し、この50m走でトップをとる事を目標としていたという。この50m走でトップとなると、この後のリーグ戦や全国の舞台でも注目度が高まる事が間違いない。
この松川選手だが、関西高では50m走は7秒2で足が速くなかったという。しかし大学でジャンプスクワットに取り組み、大学トップクラスの俊足に成長した。今、足の速くない高校生も、これから鍛えてゆけばこのように注目選手になれる可能性があることを示した。
この日の50m走では、横浜国立大の藤澤涼介外野手が5秒97で2位、九州産業大の浦田俊輔内野手が5秒99で3位となり、3人が5秒台を計測し、東京六大学や東都リーグ以外の選手がこの50m走で注目されたいという意思が見えた形になった。今後、この3選手は足があるということを前提に他のプレーを見ていくことになる。
また、来年のドラフト注目の明治大・宗山塁選手は6秒30で、6月の合宿で記録した6秒31とほぼ変わらなかった。





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