【2023冬】大学代表候補合宿の選手の評価

2024年ドラフトニュース2025年ドラフトニュース大学野球ドラフトニュース侍ジャパン

松山の坊っちゃんスタジアムで3日間に渡って行われた侍ジャパン大学代表候補強化合宿を終えて、現時点での選手の評価とメンバーを選んでみたい。

スポンサーリンク

投手

堀井監督は投手は制球力と変化球をもつ投手を選びたいとしている。2日目の紅白戦で最も良かったのは157キロを記録した愛工大の中村優斗投手だと思うが、変化球はもう少しという評価もでき、来年に向けては変化球のキレや精度を高める必要がある。それでもこれだけの威力ある球があれば、代表入りの可能性は高いだろう。

3年生では金丸夢斗投手、寺西成騎投手は球の力、そして変化球も含めて試合をしっかりと作れる状態になっており、現時点ではこの二人が先発の2枚看板となりそうだ。また、坂口翔颯投手は変化球も含め、完成度という点で2投手に近い所があるが、紅白戦では2つの四球を与えるなど制球に苦しんだ所もあった。リーグ戦では1試合3個程度でこれほど苦しむことはなく、メンバー候補に近い投手だと思う。そして、佐藤柳之介投手は特徴のあるフォームと変化球を持ち、三振を奪える左腕投手でメンバー入りとなりそうだ。

下級生では国本航河投手、佐藤幻瑛投手は球の力が十分で、制球力も良かった。佐藤幻投手は1年生ということだが、篠木投手のように2年生でメンバー入りしてもおかしくない。

浅利太門投手と徳山一翔投手は共に素晴らしい素質を持った投手で、ストレートの伸びが抜群の投手だが、投手としての完成はもう少し先という感じ、浅利投手は登板経験を積み、徳山投手は変化球のキレを増した投球を来年に見せることができれば代表入りとなりそうだ。

今年の代表の人数と同じ11人とすると、現時点でメンバー入りするのは下記の選手を選ぶ。その中で来年のメンバーにも入りそうなのは佐藤幻までの7人。

氏名 大学 出身高 学年 投打 身長 体重 球速 ランク
寺西成騎 日本体育大 星稜 3 右投右打 186 85 148 B-
金丸夢斗 関西大 神港橘 3 左投左打 177 77 153 特A
坂口翔颯 國學院大 報徳学園 3 右投右打 178 77 150 B
佐藤柳之介 富士大 東陵 3 左投左打 179 85 149 B-
中村優斗 愛知工業大 諫早農 3 右投左打 176 80 153 A
国本航河 筑波大 名古屋 2 右投右打 184 81 155 B+
佐藤幻瑛 仙台大 柏木農 1 右投右打 180 78 149 B
浅利太門 明治大 興國 3 右投右打 186 84 153 B
徳山一翔 環太平洋大 鳴門渦潮 3 左投左打 177 87 150 B
稲川竜汰 九州共立大 折尾愛真 2 右投右打 183 88 148 B
山口塁 国際武道大 横浜商 2 右投右打 181 80 152 B-
侍ジャパン大学代表候補合宿2日目、練習試合3試合を終えて投手の評価
松山市の坊っちゃんスタジアムで行われている侍ジャパン大学代表候補強化合宿は2日目のこの日は、紅白戦が3試合行われ、全ての投手・野手が登場した。

野手

まずは確定的な選手から考えると、ショートの宗山塁選手と渡部聖弥選手、西川史礁選手は確実と言って良いと思う。

そして熾烈な外野手争い、昨年は5人のメンバーが選ばれているが、大阪経済大の柴崎聖人選手と早稲田大の吉納翼選手が左の強打タイプで打撃で評価できる。もう一人の枠を仙台大の平野裕亮選手、横浜国立大の藤澤涼介選手の争いで、外野手として守備でも出場できるのは平野選手だと思う。藤澤選手は打撃が素晴らしく、50m走で5秒台で2番目となったもののスローイングに課題があり、代走・代打での起用として考える。

それを踏まえて内野手では、ショートの守備を考えて九産大の浦田俊輔選手も入れたい。足でも3番目に入る存在感を見せていた。チーム1の俊足で打撃でもアピールした城西大2年の松川玲央選手もショートを守れるが、一塁や代走などユーティリティーとして考えたい。

打撃では2年生だが創価大の立石正広選手、青山学院大の佐々木泰選手は入れたい所で一塁、三塁の候補となる。

セカンドは今合宿の3選手だと、守備では近大の勝田成選手と高知工科大の天野幹太郎選手が良く、打撃では勝田選手と土山翔生選手が評価できる。浦田選手の二塁での起用も考えると外野手の藤澤選手を優先させ、勝田選手一人を選ぶ。

捕手はそれぞれが長所も課題もあり、まだまだ決め手を欠くが、清水智裕選手の打撃はこの代表の中でも上位に入ってくるため、DH起用も考えて選出したい。あとは素早いフォームと経験のある明治大の小島選手と、肩の強さを見せていた笹原選手を入れたが、打撃もある神里陸選手、1年生の渡部海選手も甲乙つけがたい。捕手については来年6月にはメンバーが大きく変わってくる可能性もあると思う。

氏名 大学 出身高 学年 投打 身長 体重 球速 ランク
小島大河 明治大 東海大相模 3 右投左打 179 83   B-
笹原愛斗 九州共立大 真颯館 3 右投右打 181 87   C+
清水智裕 中部大 大垣日大 3 右投右打 180 92   B-
宗山塁 明治大 広陵 3 右投左打 175 78   特A
浦田俊輔 九州産業大 海星 3 右投左打 172 67   C+
佐々木泰 青山学院大 県岐阜商 3 右投右打 177 77   B+
立石正広 創価大 高川学園 2 右投右打 180 86   C+
松川玲央 城西大 関西 2 右投左打 182 76   C+
勝田成 近畿大 関大北陽 2 右投左打 163 70   C+
西川史礁 青山学院大 龍谷大平安 3 右投右打 182 81   特A
渡部聖弥 大阪商業大 広陵 3 右投右打 177 88   A-
柴崎聖人 大阪経済大 岐阜第一 3 右投左打 173 80   C+
吉納翼 早稲田大 東邦 3 右投左打 180 85   B
平野裕亮 仙台大 山村学園 3 右投左打 178 82   C+
藤澤涼介 横浜国立大 佐野日大 3 右投右打 187 85   C+
侍ジャパン大学代表候補合宿1日目、フリー打撃では大商大・渡部選手が見せた
今日から松山市の坊っちゃんスタジアムで始まった侍ジャパン大学代表候補強化合宿は、シートノックとフリー打撃が行われた。
侍ジャパン大学代表候補合宿2日目、紅白戦で立石正広選手、平野裕亮選手、藤澤涼介選手など存在感
侍ジャパン大学代表候補合宿2日目は紅白戦3試合が行われ、野手は前日のフリー打撃で目立った選手が実戦でも活躍を見せた。全体的に野手のレベルは昨年よりも高かった。
【2024】侍ジャパン大学代表メンバー
6月24日にプラハベースボールウイークとハーレムベースボールウイークに参加する侍ジャパン大学代表が発表されました。
【2023】侍ジャパン大学代表メンバー
2023年7月8日から米ノースカロライナ、サウスカロライナで行われる日米大学野球選手権に出場する、侍ジャパン大学代表チームメンバー26人が決定しました。
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

yukiをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする

コメント