東農大北海道の145キロ左腕・石澤大和投手が、日本製鉄室蘭シャークスに進むことがわかった。今年のドラフト会議でプロ志望届を提出していたものの指名はなかった。
プロ一本
石澤大和投手は網走南ヶ丘高校ですでに注目された左腕投手で、東農大北海道では145キロの速球を投げる左腕エースとして、北海道六大学リーグで3度のMVPを受賞し、大学野球選手権と明治神宮大会に合わせて6度出場するなど、今年の大学野球を代表する左腕投手だった。
プロ志望を明確に示し、社会人野球への内定などを取らずに「プロ一本」でプロ志望届を提出した。しかしドラフト会議では名前が呼ばれず、「もう野球ができないかもという不安はあった」と話していたが、ドラフト会議後に日本製鉄室蘭シャークスから声がかかり、入社試験を経て入団が決定した。「ほっとしました。この状況でも受け入れていただいたシャークスの方々に感謝したい」と話した。
社会人でまずは最速145キロの球速について、「常時140キロ台中盤、MAXで150キロは出さないといけない」と話すと、「シャークスの一員として力になれるように頑張りたい。1年目から活躍して、2年後のプロに向けてアピールする」と2年後のプロ入りを目指す。
振りかぶって投げ、前進の柔らかさと躍動感のあるフォームから、キレの良いスライダーとストレートを投げる。ストレートは130キロ台が多く、まずはこの球速をアップさせることが必要となりそうで、そのためにはまだ体の線が細いように感じられる。今の柔らかさを保ちながら一回り体が大きくなるくらいの成長を1年目に見せられれば、視察するスカウトも目の色が変わってくるだろうと思う。


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