明治大は12月21日に年内の練習を終えた。主将で来年のドラフトの目玉の宗山塁選手や、154キロ右腕の浅利太門投手などが来年への豊富を述べた。
打撃を
明治大は最後の練習に、毎年恒例となっているポール間の30本走を行った。主将の宗山塁選手は「自分たちの代で優勝したい」と来年の優勝を誓う。
明治大は昨年に春・秋連続優勝を果たした。今年は春にリーグ3連覇を達成したものの、大学野球選手権では青山学院大に敗れた。秋はリーグ優勝を逃した。宗山選手は「3連覇できたんですけど、日本一を逃して秋も負けてと、簡単に行かないシーズンだった」と振り返る。そして、「今年負けた青学と慶応には、振る力というか打ち負けたっていうのはある。チームとしてパワー向上と力強さを求めていきたい」と話し、慶応大の廣瀬隆太選手や三冠王の栗林泰三選手、青山学院大の西川史礁選手や佐々木泰選手を念頭にチームの打力向上を目標とした。
宗山選手自身も、連覇をした昨年は春に打率.429で首位打者、3本塁打を放つと、秋は4本塁打、打率.354を記録しており、スラッガーとしての活躍も目立っていた。しかし今年春は打率.294となると、秋は打率こそ.340と復活してきたものの、ホームランは春秋で0本だった。来年は「個人的には打撃のタイトル、三冠王を取りたい」と話し、ホームランについても2年時のような数字を目指す。
宗山選手は昨年12月の代表候補強化合宿や今年6月の代表合宿でも、打撃練習ではやや課題を持っている感じに見えた。それでも日米大学野球ではしっかりとヒットを打っており、打撃技術のレベルの高さは印象的だった。また、リーグ通算94安打を記録しており、100安打は当然の事、髙山俊選手の131安打の記録更新の期待もかかる。
しかし、その高山選手もドラフト1位で阪神に進んだもののプロでは打撃に苦しみ、今年オフに戦力外となったことを考えると、やはり本当の強い打撃はしっかりと見に付けていなければ行けないと感じさせられるほど、次のステージは厳しいと思う。
遊撃手としてはプロ1軍に入っても、おそらく源田選手などと比較されるくらいに上位の方に評価されるほどの高い守備力を持っている。あとはここに大学2年時のような打撃が加われば、12球団垂涎の打てて守れる本物の遊撃手として、来年秋のドラフト会議を迎えることになるだろう。
期待の154キロ右腕
また明治大は、今年までは村田賢一投手、石原勇輝投手、蒔田稔投手という3枚看板がチームの勝利に大きく貢献をしていた。その3投手が抜けることで投手陣に大きな穴が空く事になることは間違いない。
しかし、来年4年になる浅利太門投手は、186cmから154キロの速球を投げ、大学代表候補強化合宿にも参加するなど、スケールでは3人を上回る期待感がある。代表では金丸夢斗投手や寺西成騎投手、中村優斗投手という圧倒的な力をもつ投手がおり、個人的には浅利投手はまだそこまで到達していないと感じた。浅利投手も「良い意味でも悪い意味でも、自信がなくなって慢心しなくなった」と話す一方で、「やっぱりプロに行きたい」と話す。
「宗山がドラ1候補って言われているので、自分も負けないように」と話す浅利投手、角度のあるきれいなストレートは球速も十分で、あとは投球を重ねてゆけば磨かれていくのではないかと思う。こちらも来年秋にどのような評価になっているか注目したい。





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