法政大は1月13日に今年初のチーム練習を行った。157キロ右腕の篠木健太郎投手と151キロ左腕の吉鶴翔瑛投手はともにドラフト1位への想いを語った。
社会人の誘い断り
篠木健太郎投手と吉鶴翔瑛投手は、ともに社会人野球からの誘いを断り、進路をプロに絞っているという。
篠木投手は「大学に来た時からドラフト1位でプロに行くとブレずにやってきた。評価される一年が始まると感じている」と話し、ドラフト1位指名でのプロ入りを強く志望している。昨年12月には、来年のプロのキャンプインの日程をを考えてノースロー調整をするなど、その道は明確だ。
木更津総合時代に150キロの速球を投げ、ドラフト上位指名候補として注目された。しかしプロ志望届を提出せずに法政大に進学をした。大学ではリーグ通算33試合に登板し8勝7敗、防御率2.40の成績で、一昨年には2年生ながら侍ジャパン大学代表に選ばれた。その後も大学代表の合宿の常連となっており、150キロ超の速球はこの世代をリードする存在になっている。
大学での登板が進むにつれ、制球の課題が出てしまっている。また、177cm80kgと体が大きくない事で体力的な面でも課題がある。しかし篠木投手は、ノースローの間に筋力トレーニングと食事で体重を5kg増やすことに成功し、大きく反動をつける二段モーションをやめてシンプルなフォームへと作り替えているという。
「自分の一番はストレートだと思っている。3年間、それを生かすためにいろいろ試してきた。学生野球の集大成を形にしたいと思います」と話す。そして、「180センチいかない人でも可能性があるんだよって示しになりたいので、球速160キロを目指したい」と話し、東京六大学史上初の160キロを目指す。
吉鶴翔瑛投手は「今は常時140台中盤なので、平均的に150キロ投げられるように」と話し、球速アップを目指す。プロ入りについては、元プロ野球選手で福岡ソフトバンク3軍バッテリーコーチの父・吉鶴憲治氏より、「プロを目指すならドラフト1位で行け」と言われ、「自分としてもそれが目標、ドラフト1位でいきたい」と覚悟を決めた。
大島監督は安達投手にも期待
左右のエースを持つ法政大だが、今年からリーグ戦を戦う大島新監督はもう一人の投手に期待をしている。
安達壮汰投手は桐光学園時代から大型左腕の二刀流として注目されていたが、「スライダーもいいですし、コントロールもいい。篠木や吉鶴のライバルになってもらいたい」と期待を込め、「オープン戦も含めて見極めていきたいなと思います」と話す。
他にも150キロ右腕の山城航太郎投手など豪華投手陣を形成し、実績十分の吉安遼哉捕手がリードする。吉安選手は「去年から出ているメンバーが多いので、経験はプラスになる。自分たちの野球を完成させて、負けないチームを作っていきたい」と話す。
野手も代表候補合宿に参加した武川廉選手に高校時代に好守備を見せる遊撃手と注目された中津大和選手、そして中京大中京時代から打撃とスピードが注目された西村友哉選手も「打率4割、本塁打3本。打てるように数字を明確にして、やっていけるようにしたい」を目標とする。
これらの選手がうまく噛み合えば、慶応大、明治大をも圧倒する力を持っていると思う。大島監督の手腕に注目したい。






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