昨年12月に侍ジャパン大学代表候補強化合宿に参加し、持ち前の打撃を見せつけた中部大・清水智裕捕手が、打てる捕手として注目される。
打撃は大学トップクラス
清水智裕捕手は昨年12月の合宿で、打撃練習から鋭い打球を飛ばすと、紅白戦でも2試合合計で2打数2安打1打点、打撃に関しては青山学院大の西川史礁選手や佐々木泰選手、大阪商業大の渡部聖弥選手といったドラフト上位候補と並ぶくらいのものを見せていた。
大垣日大から中部大に進むと、2年春のリーグ戦に先輩捕手がケガで離脱して巡ってきたチャンスに、正捕手として1シーズンプレーをすると、その秋には4本塁打と持ち前の打撃力を発揮してベストナインに輝いた。昨年春は18打点で打点王と活躍し、大学野球選手権ではレフトスタンド上段に特大のホームランを放って注目された。
中部大の堀田監督は「入った時からよく飛ばすなと。24年でここまでのスイングができる選手は初めてです」と評価する。練習でも使い古した練習球での打撃練習で、左中間へ飛距離130m弾を連発し、2年時に清水選手対策のネットが設置されたという。
この打撃にはプロも注目する。大学進学時はプロ入りについて「全く無かった」と考えていなかったが、大学での成長により注目度が上昇した。今ではプロも意識する気持ちも芽生えているという。
捕手としてプレーをしている。打てる捕手ならば非常に評価が高まる事になる。ただし代表の合宿を見た限りでは肩についてまだ磨かなければならないと感じた。それでも打撃は圧倒しており、それを評価しての指名は十分考えられると思う。
「今年はMVPを狙います。優勝しないと取れないので」と話す。愛知リーグでは愛知工業大の157キロ右腕・中村優斗投手が注目される中で、リーグ戦優勝とMVPを獲得し、おそらく大勢のスカウトが見る試合でアピールできれば、評価はぐんぐん上昇する。

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