東京六大学リーグでは明治大が初戦を迎え、宗山塁選手が故障から復活の2安打を見せた。この試合には7球団9人のスカウトが視察し、ドラフト1位候補として絶賛された。
2安打
宗山選手は2月29日のオープン戦で死球を受け、右肩甲骨の骨折により全治3ヶ月の診断を受け、侍ジャパンの試合に出場せず、オープン戦も欠場をしており、春のリーグ戦は復帰しても終盤になるのではないかと見られていた。しかし、4月に入ってからはDHなどでオープン戦に出場すると、守備でもプレーをし、故障から1ヶ月半ほどでこの日の開幕スタメンショートで出場した。
守備についてはもうチェックすることは何も無い。この日も軽快なフットワークで投手候補のボテボテのゴロを素早く処理しランニングスローでアウトをとった。
あとは一昨年に大爆発したものの、昨年はやや悩んでいた打撃がどのような感じになっているかが注目される。その中でこの日の東大戦では2回ノーアウト1,3塁の場面で逆方向のレフト前にヒットを打つと、打者一巡した2アウト1,2塁の場面でもセンター前にタイムリーヒットを放った。1イニング2安打でリーグ通算96安打とし、リーグ記録の131安打更新に好スタートとなった。
この日は7球団9人のスカウトが視察をしている。
広島・苑田スカウト統括部長:「もうすぐにドラフトがあってもいいですよ。獲得した球団は10年間、ショートを任せられるだろう。二遊間がしっかりするとチームは強くなりますからね。菊池がいるうちに技術を教えてもらいたいね。プロ野球含めて日本で一番上手いショートだと思いますね。打ち損じもあったが、スイングは問題ない。けがについては違和感なく、何の心配もない。出てきた瞬間、すごい拍手だった。人気もすごいね」
福岡ソフトバンク・宮田スカウト:「パワーがついてきています。試合前のフリー打撃では柵越えが3本。それに逆方向の打球も飛ぶようになってきました。」
埼玉西武・渡辺GM:「いいものを見られた。攻守ともに上位クラスにある。1位クラスであることは確か。当然競合になってくるんじゃないかな。全治3カ月と聞いていましたが開幕に間に合ったことが凄いですね。今日1日のプレーで評価が変わることはありません。」
中日・八木スカウト:「守備はトップレベルですね。ケガ明けに全然見えない良い動き。体が大きくなりましたがスピードも落ちていない。打感もいい。バッティングも去年と全然打球も違う。今年はさらに長打が増えるのではないでしょうか。長打も出てくると思うので去年と違うスタイルのプレーも楽しみですね。」
また、侍ジャパンの井端監督も
「ケガ明けで、もうちょいかかるのではと言われていたので、一安心しました。守備は抜群ですし、打つ方も広角に打てるのが持ち味。力強いスイングも去年より増しているのかなと感じます」と話し、「タイプ的には鳥谷選手かなと思っています。早い段階からチームの主力を張れる選手だと思う」と評価した。また自身と比べても「はるかに上!」と話した。
打撃に関しても力強さが増したとあり、2年時に春に3本塁打、秋に4本塁打を放った打撃が戻ってくれば、ますますドラフト1位指名をする球団が増えてくることになる。







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