関西学生リーグでは大学NO.1左腕の関西大・金丸夢斗投手が、立命館大を3安打10奪三振完封で1-0で勝利した。この試合には広島、巨人など8球団17人のスカウトが視察し、阪神は5人態勢で視察、東京ヤクルトは小川GMが視察に訪れた。
阪神5人態勢
立命館大との試合に先発した金丸夢斗投手は、初回に149キロを記録すると、3回からは4者連続三振を記録するなど8回まで二塁を踏ませない投球を見せた。1-0の9回に2アウト3塁のピンチを背負ったものの、最後は見逃し三振を奪い、見事な完封勝利を挙げた。
前週に京都大戦で8回4安打1失点の好投だったものの、味方打線が完封されて負けた。この日は就任した小田監督に初勝利をもたらし、「本当にほっとしたと思います。今日ゼロで抑えて勝てたので、チームが流れに乗っていけるきっかけになれば」と話した。そして9回については「疲れていて、カウントも悪くなっていた。その後しっかりと抑えられてよかった」と話した。
この日は8球団17人のスカウトが視察をしたが、阪神は5人態勢で視察をし、また東京ヤクルトは小川GMが視察した。
東京ヤクルト・小川GM:「スピードがあって右バッターのインサイドや左バッターへのコントロールは素晴らしい。右バッターのインサイド、左バッターの外のコントロールが非常にすばらしい。あれだけのボールを投げてコントロールできるのはすごい。それ以上のコメントはないでしょう。」
阪神・岡本スカウト:「ランナーが出てもいい意味でずっと同じように投げているように見える。低めはこの前よりも、低くうまく制球できている。」
巨人・岸スカウト:「まだまだ余力がある。球種的にも全部出し切っていない中で抑えるというところが、技術的にも体力的にも抜けている」
広島・鞘師スカウト:「コントロールがいいし、計算できる。どこの球団も欲しいと思いますし、僕も欲しいと思います。1位に匹敵するピッチャーです。」
大学NO.1左腕の実力を発揮した。この日は明治大の宗山選手が今年の公式戦初戦だったが、阪神は5人態勢で金丸投手を視察し、東京ヤクルトも小川GMがこちらに来るなど、12球団の中で内野手(宗山選手)でいくのか、主軸外野手(青学大・西川選手)でいくのか、投手でいくのかといった思惑が垣間見える。
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