福岡六大学リーグでは九州産業大が九州共立大に7-4で勝利し、3季連続47度目の優勝を決めた。侍ジャパン大学代表候補で俊足遊撃手として注目される浦田俊輔選手が4安打の活躍を見せた。
スピード系遊撃手
基本的に遊撃手は俊足で無くてもよく、俊足の選手は外野を守るほうが良いが、浦田俊輔選手は遊撃手としても、明治大の宗山塁選手に次ぐくらいの守備を見せる。
その浦田選手は5月11日の日本経済大戦で2つのエラーをおかし、大久保監督からは「それではプロにいけないと」と声をかけられた。そして優勝をかけた今週のこの日に向けてノックの本数を増やし、スローイングの練習を繰り返した。「先週は足を引っ張ったので、今週はやってやろうと思っていた」と話していた。
この日は初回からその意気込みを見せる。先頭打者としてセンター前にヒットを放つと、相手の動きを見て50m5.8秒の足を飛ばして二塁を陥れた。その後3塁に進み内野ゴロでホームに生還する。
3回にはレフト前にヒットを打つと、5回にはノーアウト1塁の場面で逆方向にタイムリー2ベースヒット、6回にはライトへタイムリー2ベースヒットを打ち、4安打で3二塁打とチームに勢いをもたらした。試合も7-4で勝利してリーグ制覇を決め、ナインからは球場外で胴上げをされ「気持ちいいですね」と喜びを噛み締めた。
昨年12月には侍ジャパン大学代表候補強化合宿に参加し、ショートで宗山選手のプレーを間近で観察し、「宗山君からスローイングや取り組む姿勢を学ばせてもらいました」と話す。上半身だけだった筋力トレーニングを下半身メニューも取り入れると、今季は打球の勢いが増して打率.390、10試合中ノーヒットは1試合のみで1番バッターとして活躍を見せた。
この日は阪神の前田スカウトが視察し、「スピードあって走れて守れてバッティングもあれだけ打てる。面白いですよね」と評価した。宗山選手が打撃でも長打力があるタイプに対し、足という武器のある浦田選手もプロが高く評価する事になると思う。




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