2024年の大学野球選手権決勝が行われ、青山学院大が早稲田大に2-1で勝利し、選手権連覇を果たした。ドラフト1位候補の西川史礁選手には悔し涙も見られた。
心底笑えない
野球は団体競技だが個人競技でもある。この日、早稲田大に勝利して優勝した青山学院大、優勝時の輪の中には当然、西川史礁選手の姿があり、胴上げの場面でも同じだった。優勝、連覇を果たしたという歓喜の中で笑顔を見せていた西川選手だったが、試合後には涙を流す。
「日本一をとれたうれしい気持ちと、周りのみんなに助けられたという気持ちと、自分が全然チームのために活躍できなかった悔しさがあります」と話し、「リーグ戦では3割を残すことができたんですけど、この全日本では本当に悔しい気持ちというか、それが強くて。自分の甘いところが出たかな」と話す。この日は初回の第1打席で四球で出塁したが、その後はレフトフライ、ショートへの併殺、ショートゴロで3打数ノーヒット。そして今大会は4試合10打数で2安打と結果を出せなかった。
春のリーグ戦では打率.318を記録したものの、期待のホームランは1本だけだった。リーグ戦終了後からウエートトレーニングなどを行って今大会に臨んだが、相手チームからはプロ注目で侍ジャパントップチームにも参加した西川選手に厳しい攻めをみせる。インコースをグイグイと来られるとともに、大会タイ記録の7四死球を勝負も避けられてペースがつかめなかった。
「相手も研究している中で、なんとか打ちたかったというのが正直な今の気持ち。ボール球を振らされることが多かったので、その球を振らず、甘い球に絞っていた。でも、今日も低めを打たされて。自分の課題がしっかり見つけられたと思います」と話した。
これから西川選手は、侍ジャパン大学代表選考合宿に参加し、おそらくかなり高い確率で大学代表にも選ばれるだろう。そしてウイーンやハーレムで行われる大会に参加したり、8月後半には侍ジャパンU18代表との壮行試合もある。そして9月からは大学最後となるリーグ戦が始まる。
「チームとしても個人としても1らまた日本一に向けて。強くなれるようにやっていきたいと思います」と話す西川選手、秋はチーム成績と自身の成績の両方で笑うことができる優勝をしたい。
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