侍ジャパン大学代表の選考合宿は1日目に、紅白戦3試合を行った。春に侍ジャパンのトップチームでも投げた愛知工業大の159キロ右腕・中村優斗投手が2回を投げて5奪三振と圧倒的な投球を見せ、視察したスカウト陣を唸らせた。
圧倒的なピッチング
この日は東北福祉大の堀越啓太投手など、150キロを越す速球を投げる投手がいる中で、中村優斗投手が圧倒的なピッチングを見せた。
この日は第1試合の7回に、表と裏に登板する形で2回を投げたが、表に1アウト後にこの日はここまで2安打を打っていた好調の菱田万尋選手(城西国際大)から3球三振を奪うと、侍ジャパントップチームでともにプレーした青山学院大の西川史礁選手と対戦する。
「トップチームでも仲が良くて、対戦したかった。抑えてやろうと思っていたので良かった」と話す大学屈指の強打者を相手にはストレートではなく130キロ〜140キロのスライダーなどの変化球を投げ、最後はスライダーで空振り三振を奪った。
7回裏の投球も150キロのストレートで追い込んで最後に130キロくらいのスライダーで空振りを奪って2三振、そして最後の打者には154キロのストレートで空振り三振を奪った。2回6人を相手に5奪三振ノーヒット、圧倒的だった。
この日はNPBのスカウトの首脳クラスを含めて複数人での視察が多かったが、
埼玉西武・潮崎球団本部編成グループディレクター:「出力を抑えながら、あれだけ投げられる。制球力に変化球の精度もいい。いいピッチャーですね」
中日・音スカウトチーフ:「力強い球を投げている。フォークもいい」
栗山CBO:「球が本当に強い。自分の大学時代以来、大学の合宿を見るのは、何十年ぶりかな。当時は地方の大学とレベルの差があったと思うが、レベルが全国的に非常に上がった。中村君とか楽しみ。日本の野球、投手は前へ行っている」
と評価した。
「打者に投げるのがリーグ戦以来で不安もあったんですけど、全力でアピールできたかなと思います」と話した中村投手、侍ジャパン大学代表のエースとして投げるのはほぼ確実となった。




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