プロ注目の153キロ左腕で、ドラフト1位指名が確実視される関西大の金丸夢斗投手だが、5月11日の関学大戦で腰の骨挫傷を発症してからはまだ実戦登板をしていないという。
「自分がどれだけ引っ張れるか」
年初からドラフト候補左腕として注目され、3月には侍ジャパントップチームでも投げた金丸夢斗投手、春のリーグ戦でも力のある投球をみせ、6試合に登板し2試合に完投、1試合で完封した。
それでも開幕の京都大戦で8回4安打11奪三振で自責点は0だったものの0-1で敗れると、このカードを連敗して勝点を取れなかった。その後も同志社大戦では延長11回を無失点に抑えて引き分け、3戦目でも登板してなんとか勝点を奪ったものの、次節の関学大初戦で腰の骨挫傷を発症して途中降板すると、チームは残りの3試合全て黒星だった。
大学選手権での投球や、侍ジャパン大学代表での投球なども期待された1年だったが、これらすべてが見られなくなり、そして5月11日以来まだ実戦登板ができていないという。
それでもこの日は関西学生連盟の記者会見に出席すると、「もちろんチームとして日本一を目指したい。ラストのリーグ戦。自分がどれだけ引っ張れるか」と話した。そして、リーグ戦開幕には「間に合わせるつもり」と話し、小田監督も「ブルペンではすでに投げている。オープン戦での登板も含め、あとは本人に任せている」とした。
大学ナンバーワン左腕の秋の投球に注目をしたいが、正直な所、もう評価は最上級に達しており、見る所はあまりないので無理に投げて他の故障につながったりしないか心配するくらい。あとはチームの攻撃陣が、エースがいないと勝てないというのは情けない。金丸投手がいなくても勝てるという姿を見せて欲しいし、金丸投手の負担を減らして欲しいと願う。
父は甲子園の審判
金丸投手の父は高校野球の審判を14年間務めており、この夏も甲子園で審判をしていた。しかし、8月19日の智弁学園vs京都国際戦で一塁審判を最後に、高校野球の審判を引退した。
金丸投手はその試合を甲子園で見たといい、「試合をしっかり見て、たくさんの人に見られながら、毎試合やるのはすごい。家に帰ったら父はクタクタでしたね。体のことは心配ですけど、いい形で終われたのでは」と話し、14年間の審判生活をねぎらった。
来年からはプロ野球の投手となった金丸投手の姿を、ゆっくりと見る事になりそうだ。
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