関西六大学リーグでは、大商大2年・春山陽登選手が1試合3本塁打を放ち覚醒した。
巨人スカウト高評価
春山陽登選手は敦賀気比出身の外野手で、高校3年時は主将として春・夏の甲子園に出場している。高校通算17本塁打の強打の外野手だった。大商大に進むと1年秋からリーグ戦に出場して期待され、今年は5番打者として3番・真鍋慧選手、4番・渡部聖弥選手とクリンナップを形成する。
この日の神戸学院大2回戦では初回、1アウト1,2塁の場面で逆方向にライトスタンドにホームランを放つと2回2アウト2,3塁の場面ではスライダーをレフトスタンドに運んだ。四球を挟んで7回には先頭打者で打席に立つと、再びレフトスタンドにホームランを放ち、1試合3本を記録した。「2打席目はタイミングもドンピシャで、角度も一番良かった。2打席連発もない」と初の3連発に自分でも驚いていた。
練習で富山監督から「スタンスを広げては?」をアドバイスを受け、左足を3足分広げると、「その通りにやったら、このような結果になった。能力というより監督さんがすごい。球に差し込まれることが少なくなり、間が取れるようになった」と話す。
1試合12塁打はリーグ新記録で、これには視察した巨人の柳館スカウトも「3本打つのは、なかなかない。パンチ力はもちろん、技術がないと右中間には打てない。すごく楽しみな選手」と称賛した。
4年生の渡部選手がドラフト上位候補として注目され、また1年のボンズ・真鍋選手もいるなかで2年生に新たな大砲候補が誕生した。渡部は「彼ならあり得る」と話し、富山監督も「ひょっとすれば渡部より飛ばすかもしれない」と評価する。
「上のレベルでやりたい」と話す春山選手は、1試合3発は決してまぐれということはないが、まずはリーグ戦で1季5発、それを3年、4年と続けて行ければ、2026年のドラフト会議では目玉クラスの選手になっていくと思う。
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