関西学生リーグの秋季リーグ戦が今日開幕する。プロ志望届を大学生一番乗りで提出した関西大・金丸夢斗投手は、春に腰を痛めてから対外試合未登板でこの日を迎えた。
スカウトは足を運ぶ
9月2日からスタートした大学生プロ志望届の公開で、初日に唯一掲載されたのが、今年の超目玉左腕の金丸夢斗投手だった。これについては「1番を狙っていた」と話し、「意欲を見せたいと思っていたので、できるだけ早く提出しようと思っていました」とプロへの強い思いを形にしていた。
その金丸投手は、今年3月の侍ジャパントップチームでの試合でも1イニングで圧倒的な投球を見せ、春のリーグ戦も京都大戦、立命館大戦、同志社大に投げ、京都大戦では8回4安打11奪三振も1失点によって完封負け、立命館大戦では9回3安打10奪三振で完封勝利をしたあと、3回戦ではリリーフで登板し3回パーフェクト3奪三振の投球で勝点を奪った。
同志社大とのカードでは初戦に11回を投げて4安打15奪三振無失点に抑えたが、味方も得点が奪えずに引き分け、3回戦では6回から登板し4回を1安打8奪三振無失点に抑えて勝点を奪ったが、ここまでの投球で負担が大きく、次の関西学院大初戦に4回を投げたところで腰痛により降板した。その後、腰の骨挫傷と診断された。
この登板以降、金丸投手はリーグ戦はもちろん、侍ジャパンにも参加せずに治療を続けた。その後に投球練習を開始したものの、実戦登板は7月下旬に紅白戦で1度登板したのみで、オープン戦などの対外試合では1試合も登板していない。
今日、秋季リーグ戦が開幕するが、腰の不安については「ゼロではない」と話す。それでも前日のこの日はブルペンで27球を投げ、「投げられる状態ではあるので、任されたイニングをしっかりと投げたい。」と話した。
不安が残る中で調整もまだまだという状態で、リーグ戦序盤の登板は無いのではないかと思うが、それでもスカウトが可能性に備えて足を運ぶ事になるだろう。そのくらいの投手だと思う。
金丸投手はドラフト会議について、「近づいてきたけど、焦らずにいままでの自分の武器を出せれば、自然といい結果につながってくると思う。特別な気持ちは持たず、焦らず今まで通りやっていきたいです」と話した。
金丸投手も場合、この秋に登板はなくてもドラフト1位で指名が競合するのは確実で、今はとにかく、悪い状態での登板はしないで欲しいという思いを持つスカウトのほうが多いのではないかと思う。史上最高クラスの大学生左腕投手と評価できる。
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