慶応大の清原正吾選手がプロ志望届を提出し、メディアが注目をしている。東京六大学リーグ0本塁打のスラッガーに指名はあるか。
伸びしろ
清原正吾選手は186cm90kgと恵まれた体を持つ選手で、少年時代は野球をしていたが、「大きな重圧があって目を背けたくなった」と野球をやめ、中学ではバレーボール部、慶応高校ではアメフト部でプレーしていた。
しかし大学進学と同時に「両親を喜ばせたい」と初めてとなる硬式野球でプレーを市始めた。守備などで壁にぶち当たるも、得意の打撃では練習では強烈な当たりを飛ばし、堀井監督も「ロングヒッターですよね。過去の正木とか萩尾とか広瀬に比べてどうかって言うと、僕は練習では遜色ないと思っています」と評価する。
2年秋には1打席で出場すると、3年春に4試合8打席に立ち1安打、3年秋は出場がなく、東京六大学のリーグ戦に出場する壁は低くなかった。しかし、今年春には4番ファーストでレギュラー出場すると、14安打を放ちって打率.269、7打点も挙げるなど成績も残し始めていた。
それでもまだホームランは打てていなかったが、8月31日に行われた北海道日本ハム2軍と東京六大学リーグ選抜の試合で4番で出場すると、プロを相手にレフトスタンドに2ランホームランを放った。
清原選手を見てきたスカウトも、
北海道日本ハム・大渕GM補佐兼スカウト部長:「立派な体格とパワーがある」
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「大学で野球を再開し、ここまでくるのはすごい」
中日・八木スカウト:「大学でのステップアップは見てきた」
と素質の良さ、伸びしろ、そして大学での成長を評価している。
そして何より、父・清原和博選手が残したPL学園、そしてプロ野球界での活躍は印象が大きく、
交流のある中日の加藤宏幸球団本部長:「引き続き調査していきます」
北海道日本ハム・新庄監督:「男前で、いい打撃もしている。どこかの球団に入ったらプロ野球も盛り上がる」
PL学園の後輩の東北楽天・今江監督:「あれだけの凄い方の息子さんで、いろいろな重圧もありながら、そうやってプロ志望を出すまでの舞台、ステージまで来たのは凄いことだと思う。」
と話している。
個人的にはドラフト会議の指名レベルとしては育成ドラフトで指名というところだと思うが、清原正吾選手は育成指名でもプロ入りするかについて、「どこまで広げるかは監督や家族と話したい。本当に評価してくださる球団があるなら、そこは真剣に考えていきたい」と話し、入団に含みも持たせている。
いずれにしても、プロ志望届を提出しただけで、多くのスポーツサイトが清原選手の記事を5本も6本も書いてWEBに掲載している。また、巨人の桑田二軍監督、中日の立浪監督を始め、PL学園のネットワークは現在はプロ野球の首脳クラスに広く存在しており、人気商売でもあるプロ野球において、清原選手を指名する球団はあるのではないかと思う。もちろん人気や名前だけでなく、選手として評価してが基本となるが。
秋の東京六大学リーグは大きな注目となる。清原選手は大学最後のシーズンに、死にものぐるいで1本は放って欲しいし、できれば3本以上を放てば可能性は大きくなってくる。
コメント
育成ドラフトを使ってのコネ指名は勘弁してもらいたい
社会人野球で結果を残してからにしてくれ