社会人野球日本選手権の近畿地区最終予選で、パナソニックと対戦した三菱重工Westの153キロ右腕・竹田祐投手が1失点完投勝利し、視察した10球団15人のスカウトにアピールした。
「能力が高い」
先発した竹田祐投手が、初回に味方のエラーでランナーを背負うも無失点に抑えると、6回までノーヒットピッチングを見せる。7回に先頭打者にヒットを許したものの、8回まで無失点の投球を見せた。
2点をリードした9回も続投すると、1点を返されてなおも2アウト2,3塁のピンチだったが交代はなく、最後はエースらしく代打で登場した強打者の久保田拓真選手を空振り三振に仕留めて完投勝利した。
9回5安打11奪三振1失点の完投勝利に、「この暑さだったので、出し切ると自分も上がってしまう。そこはセーブしながら、出力を上げてというふうに投げていました」とペースを作って投げたと話し、9回の最後のピンチも「まだ勝っていたので、気持ち的にはまだ余裕もあった」と落ち着いて抑えた。
この日は10球団15人のスカウトが視察した。
横浜DeNA・八馬アマスカウティングディレクター:「変化球も多彩でコントロールもいい。打者を打ち取る投球ができる能力が高い」
竹田投手は今年になって最速は153キロ、平均球速も148キロに上がっているという。昨年に不調で投球フォームを一から見直し、「昨年使えていなかった下半身が使えてきている」と話す。
即戦力右腕投手で先発としてイニングを投げることができる投手として評価されそうだが、まだ伸びしろも感じる投手で、ドラフト会議ではドラフト4位前後で指名があるのではないかと予想するが、投手の指名の状況によって先発投手が不足していると判断した球団が、2位で指名する可能性もありそうだ。
日本選手権予選の投球も注目されるが、ドラフト会議も指名が注目される。
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