関西六大学リーグは、大阪経済大vs大阪商業大の優勝をかけた対戦が行われ、大商大・渡部聖弥選手、大経大・柴崎聖人選手&林翔大投手のドラフト注目選手もいることから、9球団20人を越すスカウトが集結した。
「ずっと見ています」
まず注目されるのは、ドラフト上位候補として名前が挙がる大商大・渡部聖弥選手。この日は5点を追う3回2アウト1.2塁の場面で、林翔大投手からレフト線へのタイムリー2ベースヒットを放ち、4打数1安打1打点を記録とした。
これでリーグ通算116安打とし、記録まであと3つとしたが、「1本打てたのは良かったけど、強いて言うならその前の打席のチャンスの場面で同点に追いついていたら、試合展開は変わっていた」と、ノーアウト1,2塁のチャンスで打てなかったことを反省した。
この日は9球団のスカウトが視察し、阪神は畑山統括スカウトなど3人態勢で視察するなど、幹部クラスの視察も相次いだ。
福岡ソフトバンク・永井スカウト部長:「高い評価はしています。ずっと見ていますし、外野やサードもきちんと守備ができているし、けがなく状態がいい」
北海道日本ハム・大渕スカウト部長:「波がなく平均が高い。しっかり実力は安定している」
と良い状態を継続できるところや、内野も守れるところを評価していた。
林投手・柴崎選手もアピール
またこの日は、151キロ右腕の林翔大投手が1点リードの3回から登板すると、6イニングを5安打5奪三振1四球で1失点にまとめて勝利し、リーグ通算20勝とした。渡部選手にタイムリーを浴びたものの、その後の2打席はしっかりと抑えた。
この秋は7勝を挙げており、リーグ通算は237回2/3を投げて防御率1.55、222奪三振を記録して20勝となった。プロ志望届を提出しており、ドラフト会議での指名が予想される。
また柴崎聖人選手も初回に1アウト2塁の場面でライトオーバーのタイムリー2ベースヒットを放つと、3回ノーアウト1,2塁の場面でもライト前にタイムリーヒットを放った。
千葉ロッテの榎スカウトディレクターは「どっしりしていて、何かチャンスでしてくれそうな打者。インパクトが強くどの球種にも対応できる」と評価をしている。
渡部選手のような打球のインパクトまではいかないものの、強い打球を飛ばせるし、コンタクトのフォームが良くて対応力も持つ柴崎選手も、獲得を狙う球団は少なくないだろう。






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