東京ヤクルトの高津監督は、ドラフト会議での指名選手について、即戦力投手の獲得を熱望した。
即戦力投手
高津監督はドラフト会議の指名選手については「どうなるか分からない」と情報は得ていないとした上で、「ピッチャーというところは本当に浮き彫りになったシーズンだと思うし、ピッチャーがしっかりしないとなかなか勝てないのが野球。今の投手陣で満足しているわけではない。」とチームの投手力を分析し、「先発ピッチャー、左ピッチャーが弱点の一部。そこを補強したいのはもちろん」と話した。
そして、ドラフト会議では、「底上げはもちろん、新しく入ってくる力が来年のシーズンに対して非常に大きい。できればとは思う」と、即戦力投手の獲得を熱望した。
東京ヤクルトは投手を中心としたチーム作りを掲げ、2017年の村上宗隆選手の後は、2019年に高校生の奥川恭伸投手を指名したが、それ以外はすべて大学生・社会人の即戦力投手を獲得している。2022年の吉村貢司郎投手が今年9勝を挙げる活躍を見せたが、昨年のドラフト1位・西舘昂汰投手は秋にトミー・ジョン手術を受け、来年1年は投げることは難しい。
ここまで即戦力投手にこだわって指名をしているにもかかわらず、投手陣に苦労しているというのは他に原因があるのではないかとも考えたくなるが、今年も高津監督を続投させた以上はチーム方針に変わりは無いものとみられ、即戦力投手の指名となるのではないかとお思う。
ポイントでもある左腕投手としては筆頭は関西大の金丸夢斗投手ということになりそうで、獲得できれば一気にその弱点はなくなるだろう。東京ヤクルトは2020年に早川隆久投手、2021年に隅田知一郎投手を抽選で外したものの1位指名しており、金丸投手の1位指名が非常に高いと予想する。
ただし金丸投手も巨人、阪神、横浜DeNAなど1位指名の競合が予想されるため、そのカバーとしては右腕投手では愛工大の中村優斗投手、法政大の篠木健太郎投手、左ではNTT西日本の伊原陵人投手が有力となってくるが、高津監督は「よく名前が挙がっている選手は特によくみます」と自ら映像でチェックをしているという。
中村投手は外れで残っている可能性は低いと見られ、千葉県の選手が活躍するチームで篠木投手を指名するか、左のこだわって伊原投手を指名する事になりそうだが、外れ1位で競合する可能性がある。
例年通りならこの流れということになるが、今年は変化を加えていくのかが注目される。
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