東京六大学は早稲田大vs明治大の優勝決定戦が行われ、早稲田大が4−0で勝利し優勝を決めた。明治大の宗山塁選手は3打数ノーヒットに抑えられ、大きく飛躍した大学野球を終えた。
「すごく濃い1年間だった」
宗山塁選手はいつもの3番ショートで出場したものの、早稲田大で来年のドラフト候補・伊藤樹投手の伸びのあるストレートを前に3打数ノーヒットに終わった。チームも2回に先制点を許すと、5回に3失点し点差を広げられ、最後までペースを掴むことができず0−4で敗れた。
宗山選手は「終わってみれば、伊藤君にうまく抑えられたな、というようなゲーム。そんなに全部思い通りになるような簡単なスポーツではないですし、そこは自分たちの実力不足を認めるしかない。まだまだ力が足りなかったなというのは感じた」と話した。
宗山選手は1年の春からリーグ戦に出場すると、2年時には春に3本塁打、打率.429、秋は4本塁打で打率.354を記録する。3年時はホームランは無く、4年春は故障のためにリーグ戦出場が5試合にとどまったが、今季は2本塁打に打率.400と打撃でも復調を見せていた。
また、宗山選手の代名詞と言われるショートの守備でも、広陵高校時からその守備は注目されていたが、大学に入り1年毎に大きく成長を見せていった。3年時には大学生NO.1遊撃手と評価され、今年はプロを含めても3本の指に入るくらいの評価を受けている。
特に4年生となった今年は故障などもあったが、主将としてチームを率いた。「1年生の頃からたくさん試合に出させてもらいすごく成長できた。伝統のあるチームで経験を積むことができました」と大学4年間を振り返り、「監督にキャプテンを任せてもらい、すごく濃い1年間だった。いろいろ考えながら過ごした、濃い1年間。自分のことだけではなく、さらにチームのことを考えながらやったこの日々は、これからにつながってくるかなと思います」と今年1年間も振り返った。
いよいよ宗山選手がプロでプレーする。日本屈指のショートの守備と、広角にヒットをうちながら、ライトスタンドにも放り込む打撃をプロの世界で見せ続けたい。
コメント