152キロ左腕・明治大の久野悠斗投手がトミー・ジョン手術から復活登板、秋のリーグ戦登板へ「少しずつ直していく」

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186cmの大型左腕で最速152キロの速球を投げるが、昨年4月に左肘のトミー・ジョン手術を受けていた明治大の久野悠斗投手(4年=報徳学園)がこの日、都市対抗に出場するJFE東日本との練習試合に先発した。まだ本調子とは言えない内容ながら、69球を投げ左肘に不安がなかったことは収穫で、秋のリーグ戦での復帰を目指す。

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1年3ヶ月ぶりの実戦マウンド「手術前の腕の振りになっていない」

復活への第一歩は、ほろ苦いものとなった。久野悠斗投手は、強豪・JFE東日本を相手に先発。球速は137キロと物足りず、3回を投げ5安打3失点(自責点1)という結果に終わった。「やりたいことができませんでした。まだ左ヒジをかばってしまって、手術前の腕の振りになっていないんです。練習で少しずつ直していくつもりです」と、試合後は反省の言葉ばかりが口をついた。

それでも、69球を投げても左肘に不安がなかったことは大きな前進だ。186cmから152キロの速球を投げ、2年時には圧倒的なストレートで押し込む投球を見せていた。明治大の戸塚俊美監督は「チーム内で投げているのとユニホームが違う相手と投げるのでは全然違いますから。これからも実戦で投げさせていきます」と、今後の実戦登板を重ねる中での完全復活に期待を寄せた。

この日の対戦相手、JFE東日本の落合成紀監督は、久野投手の報徳学園高校時代の先輩にあたる。試合後には、「小さくまとまるなよ」と、後輩へ熱いアドバイスを送った。

毛利、高須に久野が復帰、V奪還へ盤石の投手陣

明治大は今春のリーグ戦で、侍ジャパン大学代表でも日米大学野球で最優秀投手に輝いた毛利海大投手(4年=福岡大大濠)が6勝を挙げる活躍を見せたが、優勝には届かなかった。春にエースと期待されながら不調だった高須大雅投手(4年=静岡)も復調へ向けて汗を流しており、この久野投手が戦列に復帰すれば、秋のリーグ優勝を狙える盤石の投手陣が完成する。

ドラフト会議の視点で見ると、春に大飛躍を遂げた毛利投手は、左の即戦力候補としてドラフト上位指名の可能性が高くなっている。高須投手も192cmの長身から153キロの速球を投げる素質十分の投手だが、2年春に3章を挙げてからはリーグ戦では不調の状態が続いている。しかし、昨年のドラフト会議で北海道日本ハムが3位で浅利太門投手を指名しているが、高須投手は素材としては浅利投手に肩を並べるくらいのものがあり、秋の投球次第では十分ドラフト上位候補に入ってくる可能性がある。

そして久野投手は大型のサウスポーとして貴重であり、また2年時の衝撃的な球を見ていたら、あの球を求めてスカウトも追いかけるのは間違いないほどの投手で、まずは一歩目、そしてリーグ戦で復活を果たせば、ドラフト会議では台風の目のような存在になるかもしれない。

久野悠斗投手 プロフィール

  • 氏名:久野 悠斗(ひさの ゆうと)
  • 所属:明治大学(4年)
  • 出身高校:報徳学園高校
  • ポジション:投手
  • 投打:左投
  • 主な特徴や実績:2024年4月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、約1年3ヶ月ぶりに実戦復帰。JFE東日本戦で3回3失点(自責1)。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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