東都大学野球秋季リーグが開幕、中央大は亜細亜大に3-0で快勝し白星発進した。プロ注目の両輪、先発の三奈木亜星投手が7回無失点、リリーフの岩城颯空投手が2回無失点の見事な完封リレーを披露。岩城投手は自己最速を更新する152キロを計測し、視察したロッテのスカウトから「上位候補」と高い評価を受けた。
プロ注目Wエースが圧巻の完封リレー
中央大学が誇る4年生ダブルエースが、秋の初戦でその力を見せつけた。先発のマウンドに上がったのは三奈木亜星投手。「春は亜細亜に負けてしまったので、絶対に投げ勝つという気持ちでした」という言葉通り、140キロ台中盤の直球とフォークを軸に7回をわずか2安打6奪三振1四球、三塁を踏ませない完璧な投球で亜大打線を封じ込めた。
そして8回から登板した大型左腕の岩城颯空投手も圧巻だった。「いい投球でつないでくれたので、そのまま勢いに乗っかるだけ」と、自己最速を2キロ更新する152キロの剛速球を連発。亜大の反撃を許さず、2回1安打2奪三振無四球で無失点に抑え、見事な完封リレーを完成させた。
岩城の152キロにロッテスカウト絶賛「上位候補」
この日の岩城投手の快投には、スタンドのスカウト陣も目を見張った。特に自己最速を更新したストレートの威力は抜群だった。
千葉ロッテ・福沢洋一スカウト:「ベース盤で強い。十分活躍できると思う。上位候補」
岩城投手は春にリリーフとして好投を続けると、侍ジャパン大学代表選考合宿にも参加し、大学生左腕では亜細亜大の山城京平投手、明治大の毛利海大投手といったドラフト上位指名が有力視される投手が注目される中で、力強いストレートを見せていた。この日は12球団20人のスカウトが訪れる中でその力を見せ、ドラフト会議では二人と肩を並べて上位指名が有力となってきた。
4年生が投打で牽引し白星発進
投手陣の好投に応えたのは、同じく4年生のバットだった。0-0で迎えた6回、侍ジャパン大学代表で副主将も務めた主将の繁永晟選手(4年=大阪桐蔭)がフェンス直撃の先制タイムリー二塁打を放つと、代表選考合宿にも参加した4番・皆川岳飛選手(4年=前橋育英)もタイムリー三塁打で突き放した。清水達也監督も「大学野球は4年生の力が大きい。初戦にこういう形で結果が出たのは先につながる」と、投打でチームを牽引した4年生の活躍に目を細めた。
三奈木 亜星 プロフィール
- 氏名:三奈木 亜星(みなき あせい)
- 所属:中央大学 4年
- 出身:浦和学院高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。安定感のある投球が光る本格派右腕。亜大戦で7回2安打無失点の好投を見せた。
岩城 颯空 プロフィール
- 氏名:岩城 颯空(いわき はくあ)
- 所属:中央大学 4年
- 出身:富山商業高校
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト上位候補。最速152キロを誇る大型左腕。威力のあるストレートを武器にリリーフとして活躍。



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