東都大学野球秋季リーグでは、今秋ドラフト上位候補に挙がる東洋大の最速155キロ右腕・島田舜也投手(4年=木更津総合)が、3季ぶりに1部に復帰した駒澤大を相手に先発するも、6回途中10安打5失点と打ち込まれてノックアウトされた。チームも駒大に連敗を喫し、開幕カードで勝ち点を落とす波乱のスタートとなった。
駒大打線に捕まる、まさかの5失点KO
リーグ屈指の剛腕が、昇格組の勢いに飲み込まれた。島田舜也投手は5回までに7安打を浴び2失点と、苦しい投球が続いた。そして2-0で迎えた6回、1死一、三塁のピンチを招くと、9番・武富航佑選手(2年=向上)に145キロの直球を捉えられ、ライトスタンドへ痛恨の3ラン本塁打を浴びた。ここで島田投手はマウンドを降り、まさかのノックアウトとなった。
駒大の香田誉士史監督は島田投手について、「好投手ではあるが、昨年秋にやっているし、練習してきた」と、対策が実を結んだことを明かした。
体力不足を痛感、組み立てに課題
試合後、島田投手は「オープン戦で、なかなか調子を上げることが出来なかったが、今日の状態は悪くなかった」と、自身のコンディションに問題はなかったと話した。しかし、「最後は体力的にバテた部分があったので、練習が足りないと感じています」と、スタミナ面での課題を口にした。
また、今後の投球については「真っすぐに張られているのは分かっているので、そのなかでいかに真っすぐで打たせて取るか。あるいは変化球を見せるとか、そのあたりの組み立てを考えていきたい」と、配球面の修正を誓った。
体のサイズもあり、今年の大学生のドラフト上位候補では、伸びしろという点で期待されている投手だと思う。春に1部に昇格して、その1部リーグ戦では4勝2敗、防御率2.52という成績を残し、侍ジャパン大学代表の選考合宿にも参加した。そしてそこでボリュームある球を見せており、代表入りこそ逃したものの、この秋までの時間にしっかりと調整すれば、大学生右腕として中西聖輝投手、伊藤樹投手、齊藤汰直投手といった代表入りした右腕を一気にまくるのではないかとも期待した。しかし、この日は良くなった。良い時の投球は圧倒的なだけに、それを見せられなかった事は悔しいだろうと思う。
ドラフト会議も近づくシーズン終盤に、スカウトはもう一度見に来るだろう。その時までに、選考合宿くらいの状態に戻せていれば、ドラフト1位級の力は見られるだろうし、シーズン中の修正力ということでも評価されると思う。この悔しさをチャンスに、復調を期待したい。
島田 舜也 プロフィール
- 氏名:島田 舜也(しまだ しゅんや)
- 所属:東洋大学 4年
- 出身:木更津総合高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト上位候補。最速155キロを誇る本格派右腕。リーグを代表する投手の一人として注目されている。



コメント