東京六大学野球秋季リーグが開幕し、明治大のエースで今秋ドラフト候補の毛利海大投手(4年=福岡大大濠)が東京大学戦に先発。8回を1安打12奪三振無失点と圧倒する投球を見せ、チームを白星発進に導いた。この日は10球団のスカウトが示視察し、東京ヤクルトの小川GMが絶賛した。
8回2死満塁を3球三振、エースの貫禄
5季ぶりの優勝へ、エースが最高の滑り出しを見せた。毛利海大投手は初回から安定した投球を披露し、東大打線を完全に支配する投球が続いた。最大のピンチは4点リードの8回、味方のエラーと四死球で2死満塁とされた場面だったが、ここでも動じない。「カウントが悪くなるより、早いカウントで勝負を仕掛けていきたい」と、2球で追い込むと、最後は132キロのチェンジアップで空振り三振。狙い通りの3球勝負でピンチを切り抜けた。
この日は8回を投げ、許した安打はわずか1本。12個の三振を奪う快投に、「ストライク先行でいけたことがゼロにつながった」と納得の表情を見せた。女房役の小島大河捕手(4年=東海大相模)も打撃とリードでエースを支えた。
ヤクルトGMら絶賛「アマ屈指の左腕」
この日は10球団のスカウトが視察に訪れたが、その投球を高く評価した。
東京ヤクルト・小川淳司GM:「左バッターのインサイドにもしっかりと投げ込める。ボールの質も良く、投球内容もまとまっていた。」
福岡ソフトバンク・宮田スカウト:「マウンドで余裕が出てきたね。間違いなく指名されますよ」
また、あるNPB球団のスカウトは「左投手としてはアマチュア屈指。上位24人に間違いなく入ってくる」と話し、ドラフト2位までに指名されるとコメントした。
春の悔しさ胸に「全勝する」
春季リーグでは6勝を挙げ、最優秀防御率のタイトルを獲得しながらも、優勝決定戦で早稲田大学に敗れ涙をのんだ。「もうあんな思いはしたくない」と、大学ラストシーズンに懸ける思いは強い。「全勝するつもりで」と力強く宣言したエースが、チームを5季ぶりの頂点へ導く。
毛利 海大 プロフィール
- 氏名:毛利 海大(もうり かいと)
- 所属:明治大学 4年
- 出身:福岡大学附属大濠高校
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト上位候補。最速150キロの本格派左腕。2025年春季リーグで最優秀防御率を獲得。日米大学野球でも優秀投手賞を受賞。




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