東京新大学秋季リーグの最終戦で、今秋ドラフト候補の創価大学・山崎太陽投手(4年=帝京第五)が復活のマウンドに上がった。今春に右肘を疲労骨折し、苦しいリハビリを乗り越えた193cmの大型右腕は、自己最速に迫る147キロを計測し、1回を三者凡退に抑える完璧な投球を披露。視察したオリックスのスカウトからも「楽しみな投手」と高い評価を得た。
骨折乗り越え、待ちわびたマウンドで3人斬り
待ちわびたマウンドで、山崎太陽投手は躍動した。5-1とリードした9回に登板すると、「真っ直ぐ主体で押せた」という言葉通り、力強いストレートで相手打線を圧倒。自己最速まであと2キロに迫る147キロを計測し、三者凡退に仕留めた。最後の打者を空振り三振に斬って取ると、マウンド上で飛び跳ねて喜びを爆発させた。
今春の大学選手権で右肘を疲労骨折し、2ヶ月間のノースローを余儀なくされた。「何とか秋に間に合うように。少し焦りもあった」という苦しいリハビリ期間を乗り越え、ドラフト前最後の試合で最高のパフォーマンスを見せた。「自分の思っていたとおりの投球ができた」と、復活のマウンドを笑顔で振り返った。
オリックススカウト「まだ伸びしろのある楽しみな投手」
そのポテンシャルには、プロのスカウトも熱い視線を送る。
オリックス・佐野如一スカウト:「肘の負担もなさそうだし、最後の真っ直ぐなんかすごく力も強くて、フォークの落差もバッターの反応を見ると良さそうな感じがある。やっぱり190センチある長身からあの角度のあるボールを投げられるので。まだピッチャー歴も大学に入ってから4年間。まだ伸びしろのある楽しみな投手」
捕手から転向4年、運命の日を待つ
帝京第五高校時代は主に捕手を務め、大学入学後に本格的に投手に転向した異色の経歴を持つ。193cmの長身を生かした角度のあるボールを武器に、4年間でプロから注目されるまでに成長した。ドラフト会議を2日後に控え、「自分の夢でもあるので何とかいい順位で呼ばれるように待ちたいと思います」と、運命の日を心待ちにした。
山崎 太陽 プロフィール
- 氏名:山崎 太陽(やまざき たいよう)
- 所属:創価大学 4年
- 出身:帝京第五高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 身長:193cm
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。大学から投手に転向した193cmの大型右腕。今春に右肘を疲労骨折するも、秋の最終戦で復帰し最速147キロを記録。

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