阪神からドラフト3位指名を受けた筑波大の岡城快生外野手(22)が2日、大学野球の集大成となる関東地区大学野球選手権の準々決勝・神奈川大学戦に臨んだ。チームは2-4で敗れ、明治神宮大会への道は絶たれた。岡城選手は適時二塁打を含む3安打1盗塁と最後まで奮闘。試合後は涙を流したが、「筑波を背負って戦いたい」と、プロの舞台での活躍を力強く誓った。
3安打1盗塁も実らず…大学野球に幕
ドラフト指名後、38季ぶりのリーグ優勝に貢献するなど、勢いに乗っていた岡城快生選手。この日も「3番・中堅」で出場し、その実力の片鱗を見せた。0-2で迎えた3回2死二塁の場面で、左翼線へ反撃の狼煙となる適時二塁打を放つ。9回には二盗を決めるなど、5打数3安打1打点1盗塁と躍動した。
2点を追う9回2死、最後の打席では三遊間へゴロを放つと、一塁へ執念のヘッドスライディング。アウトとなり試合終了となった瞬間、その場に突っ伏し、しばらく立ち上がれなかった。「このチームなら神宮に行けると思っていたので悔しさが大きい」と、大学野球最後の試合を勝利で飾れなかった悔しさに、声を詰まらせた。
「4年間で凄く成長できた」と胸を張る
岡山県屈指の進学校から一般入試で国立・筑波大学へ進学。文武両道を貫き、大学日本代表候補に選ばれるまでに成長した。ドラフト前は「もしかしたら指名漏れかなと思っていた」と不安を抱えていたが、阪神から3位指名という高い評価を得た。
「できることはやった。4年間、ここまで成長できた自分をほめてあげたいです」。涙の中にも、4年間やり切った充実感がにじんだ。
“虎のライバル”立石との対戦はプロの舞台へ
勝ち進めば、同じく阪神にドラフト1位指名された創価大学・立石正広選手との対戦も期待されていた。「今後切磋琢磨するライバルとやれて、大学野球を締めくくれたら」とその対決を望んでいただけに、一足早く大学野球生活を終えることとなった。
「限られた人しかプレーできない場所で戦う。筑波を、いろんな人の気持ちを背負って戦っていきたい」。国立大学の星として、そして“ポスト近本”候補として、甲子園を駆け回る覚悟だ。
岡城 快生 プロフィール
- 氏名:岡城 快生(おかしろ かいせい)
- 所属:筑波大学 4年
- 出身:岡山一宮高校
- ポジション:外野手
- 投打:右投右打ち
- 身長・体重:183cm・83kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト3位(阪神)。50メートル走5秒82の俊足と強肩、巧打が魅力。首都大学リーグで38季ぶりの優勝に貢献。大学日本代表候補。








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