東京大学野球部から、2人の「法律家」が誕生した。北海道日本ハム、東京ヤクルトでプレーし、2022年限りで現役を引退したOBの宮台康平氏(30)が、司法試験に一発合格したことが12日、分かった。さらに、現役部員で早稲田大学から東大に合格し直した異色の経歴を持つスタンリー翔唯(かい)内野手(2年)も司法試験に合格。文武両道の最高峰から、驚きのニュースが続いた。
元東大プロ・宮台康平氏、引退から3年で「一発合格」
東大史上6人目のプロ野球選手として5年間プレーした宮台康平氏が、引退からわずか3年で国内最難関の司法試験を突破した。「ホッとする気持ちが一番。(この経歴は)一握りだと思うので、新しいキャリアを切り開いていくという部分ですごくワクワクしています」と喜びを語った。
引退後は弁護士を目指し、1日10時間の猛勉強の末に東大法科大学院に合格。2024年4月に入学後も勉学に励み、今回の一発合格を果たした。「元々、法学部の出身で、プロに行く前から何となくは描いていた。自分が引退した後に、自分の専門性を生かしながらスポーツに関われる仕事って何だろうと探した時に、やはり弁護士というふうに考えました」と志望動機について語り、プロ野球選手であったことが強みになったかという問いには、「自分で目標を立てて、それを一個一個こなしていくという地道な作業は変わらない」と、野球で培った経験が生きたことを明かした。
今後は「自分が見てきたプロスポーツの魅力を、もっといろいろな人に伝えられるような働き方をしたい」と話し、「まずは実務でしっかりとした実力をつけて、選んでいただくような弁護士になれればうれしいなと思っています」と法曹界からスポーツ界へ恩返しする青写真を描いている。
現役2年生・スタンリー翔唯選手も合格の快挙
さらに驚きなのは、現役部員の合格だ。スタンリー翔唯内野手(2年)も司法試験に合格したことが12日、判明した。
早稲田実業から早稲田大学に進学したが、「東大で野球をやりたい」という強い思いから一念発起。早大3年時にYouTubeチャンネル「受験生版Tiger Funding」に出演して受験費用81万7800円の援助を受け、見事、東大に合格したという異色の経歴を持つ。野球と最難関資格の勉強を両立させ、異例の歩みに新たな「称号」を加えた。
今秋の東京六大学フレッシュリーグで安打を放つなど、野球での活躍も注目される。
宮台 康平 プロフィール
- 氏名:宮台 康平(みやだい こうへい)
- 所属:元日本ハム、ヤクルト
- 出身:湘南高校 – 東京大学
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 主な特徴や実績:2017年ドラフト7位(日本ハム)。東大史上6人目のプロ野球選手。2022年に現役を引退し、2025年に司法試験を一発合格した。
スタンリー 翔唯 プロフィール
- 氏名:スタンリー 翔唯(すたんりー かい)
- 所属:東京大学 2年
- 出身:早稲田実業高校 – 早稲田大学
- ポジション:内野手
- 主な特徴や実績:早大3年時に東大を受験し合格。現役の東大野球部員(2年生)として司法試験に合格した。
httpss://hochi.news/articles/20251112-OHT1T51286.html?page=1
httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/13/articles/20251113s00001089045000c.html






コメント