神宮球場で行われた「東京六大学野球連盟結成100周年記念試合」で、東京大学の渡辺向輝投手（4年・海城）が「チームEast」の4番手として登板した。元ロッテのサブマリン・渡辺俊介氏を父に持つ右腕は、1イニングを無失点に抑える粘投を披露。卒業後は一般企業へ就職するため、この試合をもって競技者としての野球人生に一区切りをつけた。
走者を出すも「粘投」、笑顔のラストダンス
2点リードの4回、神宮のマウンドに渡辺向輝投手が上がった。走者を背負う場面もあったが、持ち味の粘り強い投球で後続を断ち、1イニングを無失点。「競技者としては一区切りした中で、すごい選手たちが集まる中で投げられて楽しかった」と、充実の表情でマウンドを降りた。
東大野球部では投手陣の柱として奮闘。父譲りのマウンド度胸と独自の投球術で、東京六大学の強打者たちと渡り合ってきた。
「全力で後輩を応援」新たなステージへ
来春からはユニホームを脱ぎ、内定先の一般企業で社会人としてのスタートを切る。野球とは違うフィールドに進むが、愛する母校への思いは変わらない。「応援するのは好きなので、これからスタンドで全力で後輩たちを応援します」。これからは頼もしいOBとして、神宮のスタンドから後輩たちの戦いを見守り続ける。
目標を設定し、それを神宮球場でクリアして成長してきた渡辺選手。最後の目標であったドラフト会議での指名には手が届かなかったものの、神宮の空と同じ青のユニフォームから、白い雲のように浮き上がるストレートは、忘れられることはないだろう。
渡辺向輝 プロフィール
- 氏名： 渡辺 向輝（わたなべ・こうき）
- 所属： 東京大学（4年）
- 出身： 東京都（海城高校卒）
- ポジション： 投手
- 投打： 右投右打
- 主な特徴や実績： 父は元ロッテの渡辺俊介氏。海城高から一浪を経て東大に入学。アンダースローの父とは異なる上手投げから、丁寧な投球で試合を作る。卒業後は一般企業へ就職。
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【東京６大学】東大・渡辺向輝、粘投で１イニング無失点 来春から一般企業へ「全力で後輩を応援」 - アマ野球 : 日刊スポーツ
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