【侍ジャパン大学野球候補】桐蔭横浜大・古川遼投手が育成拒否から1年で候補入り、「3年後はソフトバンク1位」誓う

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12月5日から愛媛・松山で行われる「侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿」のメンバーに、桐蔭横浜大学の1年生右腕・古川遼投手(19)が選出された。2024年のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから育成1位指名を受けながらも入団を固辞し、大学進学を選んだ大型右腕。「3年後はドラフト1位でソフトバンクへ」という明確な目標を掲げ、世代トップクラスの選手たちが集う合宿で成長を誓う。

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「育成指名」の悔しさバネに、190cm右腕が急成長

古川投手の原動力は、昨年のドラフト会議で味わった悔しさだ。日本学園高校でプレーし、190cmから投げ下ろす140キロ中盤の速球が注目されたが、「支配下で指名される高卒の選手たちを見て、そこに入れないのが悔しかった」。育成指名を受けたものの、目指していた場所とのギャップに悩み、入団を辞退。桐蔭横浜大の斉藤博久監督からの「いい選択にしていこうな」という言葉を胸に、新たな道での挑戦をスタートさせた。

この1年で身長190センチの体格を生かした投球は確実にレベルアップした。春季リーグでは防御率1.88をマークし、最速は145キロまで上昇。「球速もキレも上がり、高めのボールもフライに打ち取れる」と手応えを感じている。

中日ドラ1・中西との投げ合いで痛感した「差」

さらなる高みを目指すきっかけとなったのが、11月に行われた青山学院大との練習試合だ。中日ドラフト1位の中西聖輝投手と投げ合い、3回1失点と好投したものの、変化球の質で圧倒的な差を見せつけられた。

「中西選手のような球速差のないフォークが投げられるようになりたい」。140キロを超える中西投手のフォークに対し、自分は130キロ台中盤。「もっと空振りが取れるようにならないと」。ドラフト1位投手との対戦で得た課題を克服すべく、今回の合宿でも貪欲に吸収する。

「恩返ししたい」3年後のドラフト1位へ

育成指名を拒否したからこそ、目指す場所はただ一つ。「3年後は、ドラフト1位でソフトバンクに行きたい。恩返しをしたいです」。

遠回りを選んだわけではない。これが自分にとって必要な道だったと証明するために。未完の大器はガムシャラに腕を振り続け、正真正銘の「ドラ1」としてプロの門を叩く日を夢見る。

古川遼 プロフィール

  • 氏名: 古川 遼(ふるかわ・りょう)
  • 所属: 桐蔭横浜大学(1年)
  • 出身: (日本学園高校卒)
  • ポジション: 投手
  • 投打: 右投右打
  • 身長・体重: 190cm、(体重データなし)
  • 主な特徴や実績: 190cmの長身から投げ下ろす角度のある直球とフォークが武器。2024年ドラフトでソフトバンクから育成1位指名を受けるも辞退し進学。1年目からリーグ戦で活躍し、侍ジャパン大学代表候補に選出。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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